Raid2020/01/15

アル‐アッティーヤ、首位サインツに24秒差に接近

(c)Dakar2020

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 2020年ダカール・ラリーは、火曜日に行われた第9ステージを終えてXレイド・チームのカルロス・サインツ(MINIジョンクーパーワークス・バギー)が首位をキープしているものの、2番手タイムを奪ったトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が24秒という僅差に迫っている。アル‐アッティーヤ(MINIジョンクーパーワークス・バギー)が3回目のステージ勝利を獲得している。

 第9ステージは、ワディ・アド‐ダワシールからハラディまでの410km。前日を15番手タイムで終えたサインツ、11番手タイムだったアル‐アッティーヤ、9番手だったペテランセルともに有利な走行順でこの日をスタート、しかし、ペテランセルとアル‐アッティーヤがほぼすべてのウェイポイントで1番時計と2番時計を記録したのに対して、サインツは序盤でミスコース、100km地点を通過した直後にタイヤのトラブルを抱えて、156kmのウェイポイントでは5分遅れを喫してしまう。

 サインツは遅れを挽回するために猛プッシュするも、サインツはステージ優勝のペテランセルから6分31秒遅れの5番手タイムに沈み、ペテランセルからわずか15秒遅れでフィニッシュしたアル‐アッティーヤがサインツの24秒後方にピタリと張り付くことになった。また、総合3位のペテランセルもギャップを大きく縮め、首位からは6分38秒遅れとなっている。

「今日は我々にとってはいい1日ではなかった。序盤に道をロストしてしまい、5分くらいタイムを失っただろう。そのあと、一体なにが起きたのかわからないが、とにかくタイヤのトレッド部分が外れてしまったんだ。パンクではなく、デラミネーションのような状態だった」

 首位から34分近く離れているものの、4位にはヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)、5位にはオーランド・テラノヴァ(MINI オール4レーシング)、6位にはジニール・ドゥ・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)が続いており、前日に初のステージ勝利を飾って一番手に出走したマシュー・セラドーリ(センチュリーCR6バギー)は厳しい1日となり30分あまりをロス、ベルンハルト・テン・ブリンク(トヨタ・ハイラックス)に総合7位を』奪われてしまった。

 また、同じく前日に2番手という速さをみせたフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)も火曜日は難しいステージとなったものの、遅れを13分にとどめて総合10位へと順位を上げている。

 5日にスタートしたダカールも残り3ステージを残すのみとなった。水曜日には残りの3日間のうち最長となる534kmのハラドゥからシュバイターまでのマラソンステージが待っている。4輪のクルーたちはシュバイターのビバークではチームからのサポートを受けることができず、代わりに自分で必要な修理を行わなければならないため、マシンに大きなダメージを与えないように注意して走行する必要がある。