APRC2019/07/25

インドネシアの10年ぶりAPRC戦は今週末開催

(c)APRC

 今週末行なわれる2019年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第5戦の舞台となるのは東南アジアのインドネシアだ。

 APRCの1戦として開催されるのは2009年以来となるが、インドネシアはこれまで長きにわたってこの他大陸シリーズを担ってきており、さらに1996年と1997年には世界ラリー選手権(WRC)の開催も行なっている。

 今回のイベント参加者の筆頭に立つのは、プジョー208AP4をドライブする2018年パシフィック・カップ王者ファビオ・フリシエロだ。

 しかし、新世代のインドネシア出身ドライバーたちも彼の後に続いており、自分たちの名を上げたいところだ。プリアマナヤ・ジャン、エドウィン・ジャヤ、そしてアドリアン・スワルディら3人は三菱ランサーエボリューションを走らせる。アンドリュー・ホークスウッドのマツダ2 AP4も再びAPRCに登場するが、今回はリハン・ヴァリザがステアリングを握ることになる。

 インドネシアはアジアカップの予選ラウンド第2戦として位置づけられ、各チームにとってはシーズン最後に中国で開催されるグランド・フィナーレへの出場権を得るためのチャンスとなっており、参戦するすべてのクルーがこれにエントリーしている。

 ラリー・インドネシアは、北スマトラ州北部沿岸のメダン近郊に位置するルブクパカムをベースにロンサム・プランテーションを縫うように走り抜ける10SS/169.53kmで争われる。マツからサトウキビ農園、そして天然のプッシュのセクションに至るまで、路面はクレーをベースとしたグラベルで雨が降った場合はかなりスリッパリーになりやすい。

 赤道直下の地域は現在乾季に入っているが、イベント時は、曇りで連日午後に雷雨という予報が出ている。

 金曜日夜のセレモニアル・スタートに続き、2日間にわたる競技は土曜日の午前9時に開始され、初日はメダン南部のロンボク・シアラン農園を舞台として、24.90kmの最長ステージの2回の走行を含む6SS/105.82kmが行われる。

 日曜日もすべて同じ農園内で行われる4SS/63.71kmを走り、サービスがおかれるルブクパカムに戻り、セレモニアル・フィニッシュを迎える。