WRC2020/08/23

オジエ、南エストニアのシェイクダウンで一番時計

(c)Toyota

 ラリー・エストニアの前哨戦となるロウナ・エースティ・ラリー(南エストニア・ラリー)のシェイクダウンが22日に行われ、トヨタGAZOOレーシングWRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が彼にとって初めて走るエストニアでのステージにもかかわらずトップタイムをマークした。

 世界ラリー選手権は長い中断のあと2週間後に行われるラリー・エストニアでシーズン再開を果たすために3つのマニュファクチャラーが事前の準備を兼ねてロウナ・エースティ・ラリーに参戦してきた。トヨタはエストニアと同じくオジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラの3台体制、ヒュンダイはヌーヴィルとともに地元のオイット・タナクが出場、エストニアで3台目を駆るクレイグ・ブリーンのみがこの週末は参戦していない。

 また、Mスポーツ・フォードはこの週末、カンブリア州で開催されるMスポーツ Return toラリーステージを開催するためここをスキップすることになったが、エサペッカ・ラッピがヤンプロ・レーシングのフォード・フィエスタWRCを駆って出場しており、このマシンにはエストニアで使用されることになる新しいパーツが組み込まれているという。また、テーム・スニネンは今週末はフォード・フィエスタRally2での出場となっている。

 コロナウイルスの影響によって土曜日のステージはキャンセルとなり、ラリーは明日の日曜日に行われる8SS/101.50kmのみで争われることになるが、すべてのドライバーがこの週末のラリーではなく、ラリー・エストニアに照準を合わせている。

 5kmのシェイクダウン・ステージも本番にむけた絶好のチャンスとなるため、全ドライバーが気合いの入った走行を何度も行うことになったが、最終的に6回の走行を行ったオジエが2分13.0秒のトップタイムをマークすることになった。
 エストニアのステージを8年ぶりに走ることになったヌーヴィルは、全ドライバーのなかでも最多となる11回の走行を行ったが、オジエには1秒届かなかった。

 2分15.0秒の3番手タイムには、ともに6回の走行を行ったトヨタのエヴァンスとロヴァンペラの二人が並んでいる。

 また、地元の期待を背負ってラリー・エストニアに挑むことになるタナクは、先月に行われたヴィル・ラリーに優勝し、この週末、ヒュンダイi20クーペWRCでの2戦目のグラベルラリーをスタートすることになるが、シェイクダウンは8回の走行を行い、2分16.0秒の5番手タイムにとどまっている。

■ロウナ・エースティ・ラリーのシェイクダウン
1: S.オジエ 2分13.0秒
2: T.ヌーヴィル 2分14.0秒
3: E.エヴァンス 2分15.0秒
3: K.ロヴァンペラ 2分15.0秒
5: O.タナク 2分16.0秒
6: E.ラッピ 2分20.0秒
7: T.スニネン 2分25.0秒
8: G.グロス 2分31.0秒