WORLDWIDE2019/10/14

オリヴァー、エストニア・チャンピオンを逃す

(c)VW

 オリヴァー・ソルベルグは、エストニア選手権の最終戦への出場をキャンセル、惜しくもエストニア・チャンピオンを逃すことになった。

 今季すでにラトビア選手権のチャンピオンとともにFIAバルティック・トロフィーのシリーズ王者という2つのタイトルを決めているオリヴァー・ソルベルグは、エストニア選手権でも最終戦のラリー・サーレマーを残してヴァレリー・ゴルバンに60ポイント、地元のゲオルグ・グロスに79ポイントの差をつけていたが、エストニア選手権では一戦で最大100ポイントの獲得が可能となるため、3つめのタイトルを確実に決めるためには参戦する必要があった。

 オリヴァーにはカーナンバー1が用意されたが、彼は一週間前に行われたウェールズ・ラリーGBへの出場を優先して最終戦ラリー・サーレマーへのエントリーを断念したことからグロスの結果に注目が集まっていた。

 以前にマッズ・オストベルグが所有していた新世代WRカーのフォード・フィエスタ WRCを駆るグロスは、最終戦をオープニングSSからリード、初日の3SSを終えて後続に31.4秒の大差を築くや、最終日も残された10SSすべてにおいてベストタイムを奪い、最終的に2位のローランド・ポーム(フォード・フィエスタR5)に2分42.7秒の大差をつけて圧勝、最大ポイントを獲得して逆転でエストニア王座に輝いている。