WRC2021/05/26

カイエタノビッチ、WRC3で2戦連続優勝

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 LOTOSラリーチームのカイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が先月のクロアチア・ラリーに続き、ラリー・デ・ポルトガルでも激戦のWRC3制している。

 金曜日、カイエタノビッチはスタートに出遅れ、3つのステージを終えたところでトップから25.5秒差をつけられたが、午後のループに入ってからは果敢な走りでヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)に3.5秒差にまで追い上げることに成功する。

 カイエタノビッチは土曜日にはロッセルを抜いてリードを奪うものの、アマランテ・ステージでスピン、このミスで23.6秒を失い、ふたたび2位へと順位を落としてしまい、最終日をロッセルの3秒後方で迎えることになる。

 勝負となった最終日の日曜日、カイエタノビッチは渾身の走りで再びトップに立ち、5つのステージのうちの3つでベストタイムを記録し、リードを保ちながら4時間近い全開走行の末に2位のロッセルに僅か5.6秒差で勝利を手にしている。

 クリス・イングラム(シュコダ・ファビアRally2エボ)がロッセルから49.7秒遅れで初のポディアムをゲット。彼は2日目にTCのチェックインに遅れたために10秒のペナルティを課せられているが、日曜日には勢いを増した走りでファフェの1回目の走行でステージウィンを獲得している。

 ニコラ・シアマン(シトロエンC3 Rally2)がイングラムから36.2秒後方の4位、またジョッシュ・マクアーリーン(ヒュンダイi20 R5)がトップから4分10秒7遅れのの5位となっている。その56.9秒後方にはファブリツィオ・サルドヴァール(シュコダ・ファビアRally2エボ)が6位となっている。

 地元ポルトガル勢のトップとなった元PWRC王者のアルミンド・アラウージョ(シュコダ・ファビアRally2 エボ)が7位に入っている。ポルトガル王者の彼は多くのエントラントがトラブルに見舞われたモルタグア・ステージでステージウィンも獲得している。

 選手権タイトルを争うエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)は初日3回パンクに見舞われたことででスペアタイヤがなくなり、ストップを余儀なくされている。17位でリスタートした後には速さをみせており、パワーステージのベストタイムを記録するなど、10位でフィニッシュしている。

 WRCデビュー戦となった元サッカー監督のアンドレ・ヴィジャス-ボアス(シトロエンC3 Rally2)は慎重なアプローチで完走を果たし、トップから35分3秒6遅れての12位となっている。

 序盤にラリーをリードしていたハン・ソランス(シトロエンC3 Rally2)とペペ・ロペス(シュコダ・ファビアRally2エボ)は初日にコースオフしてリタイアしている。エストニアのエゴン・カウル(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)もSS10で横転し、同様に戦列を離れている。