APRC2018/09/16

クスコ・レーシングの炭山、APRC北海道をリード

(c)Takesi Sakuma

 2018年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第4戦ラリー北海道は15日にレグ1を終えて、クスコ・レーシングの炭山裕矢(シュコダ・ファビアR5)がラリーをリード、2位でつづくストリートライフ・ワールドラリーチームの岩下英一(三菱ランサーエボリューションIX)に5分19秒の大差をつけて独走状態となっている。

 ラリー北海道は金曜日の夜に行われたスーパーSS札内でクスコ・レーシングのマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツ4WD)が首位で発進したが、彼は土曜日のオープニングSSの陸別ロングでサスペンションアームを壊して早くもマシンを止めることになってしまった。

 これで首位に浮上したのは炭山。APRC王座に王手を掛けて母国ラウンドに挑んだ彼は、この日行われた8ステージすべてにおいてベストタイムを奪い、2位の岩下に5分19.5秒差をつけることになった。

「APRCでは(ライバルが消えて)単独になってしまったのでペースをつかむのが難しくなった」と炭山は語った。「マシンの調子も問題ないし、最後まで自分のペースで走りきりたいと思う」

 2位でつづく岩下は思った以上に荒れていた道のため問題を抱えたサスペンションを労りながらの走行になったようだが、3位で続く青山 康(スバルWRX STI)に39.3秒差をつけている。また、レーストルクエンジニアリングのプジョー208 AP4を駆ったファビオ・フリシエロは初めて走る北海道のステージに苦戦しながらも4位で続いている。