Raid2020/01/10

サインツ、ダカールのリードを6分に拡大

(c)Dakar2020/DPPI

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 Xレイド・チームのカルロス・サインツ(MINIジョンクーパーワークス・バギー)は、今年のダカール・ラリーで2つ目のステージ勝利を獲得した最初のドライバーとなり、総合タイムでトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)に対するリードを5分59秒に広げ、3度目のダカール優勝にむけてさらに加速した。

 木曜日は352kmのアル・ウラからハーイルまでに第5ステージだ。2度の世界ラリー王者であるサインツは、アル‐アッティーヤを3分3秒リードしてスタートしたが、序盤でパンクのために2分半を失ったため、さらにタイムを落とすかと思われた。

 しかしサインツはそこから持ち直し、250km地点でわずかなリードを奪うと、さらにステージの後半でアル‐アッティーヤを2分56秒引き離した。

 ラリーは間もなく折り返しを迎えるが、サインツは5分59秒をリードして総合首位に立っている。

「僕たちは最後に思いっきりプッシュし、3分を獲得した。マシンがうまく動いているのでとても嬉しい。ステージの開始時はパンクしていたが、なんとかタイムを取り戻すことができた。最善を尽くしているが、明日は道を開くので、おそらくまったく違うものになるだろう」

 サインツのチームメイトであるステファン・ペテランセル(MINIジョンクーパーワークス・バギー)はパンクで3分を失い、このステージをサインツから6分11秒遅れでフィニッシュした。彼は現在17分53秒遅れで総合3位を保持している。このステージを彼と同一タイムでフィニッシュしたヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)は、総合4位につけている。

 オーランド・テラノヴァ(MINI オール4レーシング)が総合5位、マシュー・セラドーリ(センチュリー・バギー)とジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)が総合6位と総合7位に続いている。

 2度のF1王者であるフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)は、サインツから12分23秒遅れの7位でこのステージを終え、自身初挑戦のダカールで2回目のトップ10でのステージフィニッシュを達成した。彼は月曜日の第2ステージでのクラッシュによって総合タイムでは依然として3時間以上の遅れを抱えている。