WRC2019/06/22

スペイン、今年が最後のミックス・イベント?

(c)Toyota

 2019年世界ラリー選手権第13戦として10月24日から27日まで開催されるラリー・デ・エスパーニャが3日間にわたる今年のルートを公開した。今年、55回目の開催を迎えるラリー・デ・エスパーニャは、グラベルとターマックにミックス・イベントとして行われる最後のシーズンになる可能性があるとされている。

 1978年にコスタ・ブラバ・ラリーとして始まったラリー・デ・エスパーニャは、最初からグラベルとターマックのミックス・ステージで開催されており、91年にWRCに昇格した際もミックス・イベントとして開催されていた。93年からオールターマックにフォーマットが変更されたが、2010年からふたたびミックス・イベントとして開催されてきたが、WRCプロモーターはロジスティックスの費用を削減するためにイベントのフォーマットをターマックかグラベルのどちらかで開催することを推進しているため、ラリー・デ・エスパーニャの主催者も今年が最後のミックスフォーマットになる可能性があることを認めている。

 6月20日に公開されたラリーガイド1によれば、大きなフォーマット変更を前にした2019年のラリー・デ・エスパーニャは、おなじみとなったタラゴナ州のサロウのリゾートタウンをベースとして行われ、サービスパークはポルト・アヴェンツーラにおかれる。

 昨年木曜日の夜に復活したバルセロナ市内のモンジュイックの丘のスーパーSSは残念ながらなくなり、今年はサロウでスタートセレモニーのみが行われる。

 ラリーは25日金曜日からスタート、レグ1は、2016年同様にグラベルを主体とする一日となり、クルマのセッティングとタイヤはグラベル仕様となる。金曜日のオープニングステージは2014年以来昨年久しぶりに復活したガンデーザ(7.00km/グラベル)となり、オルタ〜ボット(19.00km/グラベル)、ラ・ファタレリャ〜ヴィラルバ(38.85km/ターマックとグラベル)の3ステージをポルト・アヴェンツーラのサービスをはさんで2回ループする6SS/129.70kmが予定される。

 金曜日の夜には通常のイベントより長い75分間のサービスが行われ、ラリーカーはグラベルからターマック仕様にセットアップを変更され、ドライバーたちは土曜日と日曜日の2日間はオールターマックステージに挑むことになる。

 土曜日はサバヤー(14.08km)から始まり、ケロール(21.26km)、エル・モンメル(24.40km)の3ステージのあとポルト・アヴェンツーラのサービスをはさんで午後もループ、最後にホストタウンのサロウに戻って2.24kmのサロウ・スーパーSSで1日を締めくくり、7SS/121.72kmが行われる。

 日曜日は、ラ・ムッサーラ(20.48km)とリウデカニエス(16.35 km)の2つのステージをサービスをはさんで2回ループする4SS/73.66kmの1日となり、リウデカニエスの2回目の走行がパワーステージとして生中継される。