WORLDWIDE2020/06/27

タナク、エストニア開幕戦にi20クーペWRCで参戦へ

(c)Hyundai

 オイット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤが7月4日に開催されるエストニア・ラリー選手権の開幕戦ヴィル・ラリーにヒュンダイi20クーペWRCで参戦する。

 すでにヒュンダイは今季から新たにチームに加入したタナクとティエリー・ヌーヴィルのために、北イタリアで7月31日-8月2日に行われるターマック戦のラリー・ディ・アルバと8月7-9日にエストニアの高速グラベルで開催が予定されるラリー・ダートフィッシュへ二人がi20クーペWRCで参戦するプログラムを決定している。

 世界ラリー選手権の今シーズンはまだ中断しているが、いまのところ9月4-6日に予定されるエストニア初のWRCとして開催が期待されているラリー・エストニアで再開される可能性が高くなっていることから、タナクは実戦でのテストセッションとして地元のヴィル・ラリーに出場すると考えられている。

 ヴィル・ラリーは、タリンの西に位置するラクヴェレを拠点としており、タナクはこれまでに6回出場した経験をもっている。最後に出場した2013年にはスバル・インプレッサのグループNマシンでゲオルク・グロスが駆るフォード・フォーカスRS WRCに次いで2位でフィニッシュとなっており、今度こそ初優勝のチャンスとなるだろう。

「ヒュンダイi20クーペWRCで再び参戦するチャンスを得られたことを嬉しく思う。特にエストニアで開催されるイベントに出場できるのはうれしいことだ」とタナクは語った。

「今月初めにフィンランドで行われたテストは有意義なものとなった、今は競技モードのリズムを取り戻すことが重要となる。ヴィルのステージは常にチャレンジングなもので、僕はそれを気に入っている。それこそが、まさにいま、僕らが必要としているものだ」

 今季のエストニア・ラリー選手権は2月のラリー・サーレマーで開幕する予定だったが、7月4日のヴィル・ラリーで待望の開幕戦を迎えることになる。ヴィル・ラリーは7SS/88.40kmが予定されている。