WRCの最初の南アメリカのダブルヘッダーは、ダストを制するものが制圧する結果となった。WRC公式サイトのwrc.comはラリー・アルゼンチンとラリー・チリの結果を分析している。
4月から5月にかけて3週間で2回のラリーで、アンデス山脈の両側で今季のポイントの14%が割り当てられたことになる。両方のラリーを勝利し、2つのパワーステージを勝利した場合、最大60ポイントを獲得することが可能だった。
シトロエン・レーシングのセバスチャン・オジエが最も多くのポイントを獲得し、42ポイントを追加してチャンピオンシップのリードを取り戻した。オイット・タナクは35ポイントを獲得した。そのうちの30ポイントは、ラリー・チリで手にした。
選手権リーダーとして南米へ向かったヒュンダイのティエリー・ヌーヴィルは、ヴィージャ・カルロス・パスをホストタウンに行われたラリー・アルゼンチンで28ポイントを取って素晴らしいスタートを切ったが、しかし、チリではクラッシュを喫してしまった。
ヒュンダイはマニュファクチャラーズ選手権で最も多くのポイントを獲得した。アルゼンチンでヌーヴィルとアンドレアス・ミケルセンが1-2を達成し、チリでセバスチャン・ローブが表彰台を獲得したことで、最大84ポイント獲得可能なうちから64ポイントを手にした。
ステージ勝利という点では、アルゼンチンとチリはどちらも過去18ヶ月間のトレンドを反映していた。そのトレンドとは、トヨタのオイット・タナクの速さだ。予定された34ステージのうち33ステージが実施され(アルゼンチンのSS3は安全のためにキャンセルされた)、タナクはそのうち3分の1の11ステージを勝利した。
次点はヌーヴィルで、24ステージを完走し、6ステージを勝利した。オジエは5ステージ、クリス・ミークとローブはそれぞれ4ステージを勝利した。ローブはチリでのみ競ったので、彼のステージ勝利率はタナクに次ぐ2位となっている。ヒュンダイでの初めての表彰台を獲得したローブは、走行したステージの25%に相当する4ステージを勝利した。
最も成功したチームはトヨタで、33ステージ中16ステージ、全ステージの48%を制した。