APRC2019/03/13

パッドン、ヒュンダイi20 AP4でAPRC王座に挑戦

(c)Hyundai NZ

 ヘイデン・パッドンが自身のチーム、パッドン・ラリースポーツのヒュンダイi20 AP4でアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)のタイトルを照準にパシフィック・カップに挑むことを発表した。

 2014年から2018年までヒュンダイ・モータースポーツから世界ラリー選手権に出場したパッドンは、チーム再編のために今季はシートを失っていた。パッドンによれば、ニュージーランド国内選手権のタイトルについては連覇を狙わない計画であるものの、ヒュンダイ・ニュージーランドの支援によってニュージーランド国内で開催されるラリー・オタゴとラリー・ワンガレイに出場してパシフィック・カップのタイトルを狙うことになり、APRCタイトルが最終的なターゲットになるとしている。

 パッドンはすでに今季、ヨーロッパ初開催となるグローバル・ラリークロス選手権(GRC)のヨーロッパ・シリーズにヒュンダイi30で参戦することを発表しており、新たに発表されたニュージーランドを中心としたプログラムを加えると年間で16戦のプログラムになるとしており、パシフィック・カップのタイトルを手にした場合には、APRCグランドファイナルとして中国のロンユーで開催されるチャイナ・ラリーにも出場することになるという。

「僕らはニュージーランド・ラリー選手権の3ラウンド、オタゴ、ワンガレイ、ティマルに出場することになった。しかし、僕らはニュージーランド・ラリー選手権のタイトル争いには挑まず、その代わりに、パシフィック・カップのタイトルを勝ち取ろうというビジョンを持ってアジア-パシフィック・チャンピオンシップに参戦することを決定した。パシフィック・カップの成績によって中国で開催されるAPRCグランドファイナルへの出場を決めることになる」

 パッドンは、ヒュンダイ・モータースポーツのシートを完全に諦めたわけではないと説明するとともに、長期的にはオール・ニュージーランドのチームで世界に挑むチームを作りたいという彼のビジョンをヒュンダイ・ニュージーランドが支持してくれたことに感謝していると語った。

「僕らはヒュンダイ・ニュージーランドとのパートナーシップを拡大し、さらに発展させることを誇りに思う。短期的にはニュージーランドでのプログラムが中心だが、長期的にはオール・ニュージーランドのチームで世界に挑むチームを作りたいと思っているんだ」とパッドンは語った。

「僕がヒュンダイWRCチームと今季の契約ができなかったとき、僕らと同じようにヒュンダイ・ニュージーランドにとっても残念な決定になった。とは言っても、それは完全にドアは閉じられたわけでないので、僕は今後もWRCに戻ろうとしていくつもりだし、現段階では、2020年が最も現実的なチャンスだとは思うが、決して諦めるつもりはないし、それまでにたくさんのドライブをして110%の準備をしてチャンスを待ちたいと思う」

 パッドンはラリー・オタゴでは長年コドライバーを務めてきたジョン・ケナードとのコンビを組むことになると語っている。