WRC2019/07/27

パッドン、Mスポーツで臨むフィンランドに野心

(c)M-Sport

 ヘイデン・パッドンとジョン・ケナードは、6年前に二人がWRカー・デビューを果たしたMスポーツとともに来週末のラリー・フィンランドを戦う。パッドンは、ニュージーランドの幸運のシンボルとも言える「白銀のシダ」が誇らしげにデザインされたフォード・フィエスタWRCを自身のSNSで公開するとともに、いい結果を出すための材料はすべてでそろったとフィンランドへの野心をみせた。

 パッドンとケナードが世界ラリー選手権でコンビを組むのは2017年のラリー・アルゼンチン以来となるが、二人はそれ以降もニュージーランド選手権などで4戦ほどパートナーシップを継続しており、コンビネーションにはまったく問題はないと見られる。

 パッドンは今週初めにカンブリアにあるMスポーツのワークショップを訪れ、シート合わせを行ったほか、チームとミーティングを行っている。彼は2018年のフィンランドでは4位となっており、10回目の参戦となる今年のフィンランド参戦にむけて来週の月曜日にフィンランドで行われるプレイベントテストを走ることになっている。

 パッドンは、8カ月ぶりに出場する世界ラリー選手権で最高の結果を得るためにすべてを尽くすつもりだと語っている。

「本当に久しぶりになる。僕たちはラリー・フィンランドでやっと世界選手権に戻れる。本当に切望してきたことだからね」とパッドンは語った。

「僕は今週、Mスポーツのワークショップに参加したが、Mスポーツのみんなは本当に親切で、月曜日にテストで初めて走る前にマシンとチームに慣れることができたし、きっと楽しいラリーになるだろう。そして僕たちは何よりもまずそれを楽しむ必要がある。もちろん同時に、僕たちは数を補うためだけにここに行くものではない。この機会を最大限に活用したいと思っているし、当然、競争力を持ちたいと思っている」

「もちろんありあまる期待を抑え続ける必要があることはわかっている。僕らは8か月間、ゲームの外にあったからね。そしてそのことがギャップを埋めることをかなり難しくするかもしれない。しかし、僕らはラリーが進むにつれてスピードを向上させることができると確信しているし、スタートからいいフィーリングがあれば、ジョンと僕には経験があるので、トップにまじって走る自信を持っている」

「いいラリーのためのすべての材料はそろった。そしていい結果のためにも来週、パズルのすべてのピースがうまくまとまることを望んでいる」