APRC2019/05/06

パッドンがAPRCワンガレイで優勝、開幕2連勝

(c)Paddon Rally Sport

 2019年アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第2戦のインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイが5月3〜5日に行われ、パッドン・ラリースポーツのヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 AP4)が18ステージのうち17ステージを制して優勝を飾り、APRCパシフィック・カップのリードをさらに広げることに成功した。

 パッドン・ラリースポーツは、若い才能を発掘して支援することを目的に、今回のワンガレイにはパッドンのコドライバーにサマンサ・グレイを起用した。タマネギの農学者であるグレイは、ニュージーランド国内トップクラスの若手ラリーコドライバーの一人だ。

 パシフィック・カップ開幕戦のオタゴ・ラリーを制したパッドンは、ラリー・オブ・ワンガレイでも圧倒的な速さを誇り、金曜日夜に行われたポヘ・アイランドのスーパーSSでラリーの主導権を握ることになった。パッドンはその後もベストタイムを刻んで順調にリードを広げ、SS6でドライブシャフトに問題を抱えて23.8秒を失ったものの首位をキープし、2分48.9秒までリードを広げて土曜日をフィニッシュする。

 パッドンは最終日も快走、デイサービスでの作業時間の遅れから40秒のペナルティを課されることになったが、最終日の8ステージすべてにおいてベストタイムを奪い、総合2位のベン・ハント(スバルWRX STI)に4分16.7秒差、APRC2位のデビッド・ホルダー(ホールデン・をつけて圧勝を飾ることになった。

「良い週末だったし、僕たちが望むすべてを達成した」「今週末はジョン・ケナードがチームマネージャーを務めたが、いくつかの小さな技術的な問題があって少し遅れたが、チームが素晴らしい作業をしてくれたのでステージ勝利記録にむけてマシンはいい走りをしてくれた」

 パッドンは、初めてコンビを組んだグレイのパフォーマンスを評価した。

「彼女は本当に良い仕事をしたね。サマンサは特に土曜日の最初のステージで濃い霧になり、それはコドライバーにとって本当にトリッキーなスタートになったが、彼女はすぐに学びそしてすべてを予定通りにこなしてみせた。その適応力は印象的だった」

 パッドンは現在、我々は2つのニュージーランドで開催されたAPRC2ラウンドで2勝を挙げて、パシフィックカップポイントでも最大ポイントを獲得したが、8月末にオーストラリアでAPRCパシフィック・カップの第4ラウンドとして行われるユーレカ・ラリーへの参戦を検討している。

 また、CUSCOレーシングのトヨタ・ヤリス4WDで出場したマイケル・ヤングは、初日はエンジンパワーに問題を抱えてAPRC5位と出遅れたが、最終日には追い上げて4位でフィニッシュしている。

 APRC次戦はシリーズ初開催となるラリー・モントレーとなり、APRCアジア・カップ初戦として6月6〜9日に群馬県で開催される。