ヒュンダイ・モータースポーツは、5月30日〜6月2日に開催されるラリー・デ・ポルトガルのチーム布陣を変更、アンドレアス・ミケルセンに代えてセバスチャン・ローブを起用することを発表した。これによって、ポルトガルではティエリー・ヌーヴィル、ダニエル・ソルド、そしてローブの3台体制で臨むことになる。ヒュンダイによれば、この決定について、ますます激化しているマニュファクチャラーズ選手権へのチームの野心を投影したものだと発表している。
ローブは、前戦のラリー・チリで激しいバトルの末にチームに加入以来初となる3位表彰台を飾ることになった。この結果、ティエリー・ヌーヴィルがリタイアしたあともチームはマニュファクチャラー選手権のリードを守っている。
前半戦最後となるポルトガルを前に、ヒュンダイはマニュファクチャラー選手権で29ポイントをリードしており、ライバルたちとのタフな接戦が予想されるこのイベントでチームの総合力の向上を図る。
チームディレクターのアンドレア・アダモは、もっとも効果的なドライバーズラインナップを利用して前に進まなければならなかったと語った。
「この決断は簡単には決められないものだった。我々はチームとして前に進む必要があり、最ももっとも効果的なドライバーズラインナップを利用しなければならない。セバスチャンとダニエル(・エレナ)は、チリで競争力を発揮してグラベルでのマシンにいいフィーリングをつかんでいる。我々は彼らの参戦でポルトガルでの得点の可能性を増やすことができると感じている」
「我々はアンドレアスが自信を取り戻せるようそのための方法を模索し続けているし、彼がアルゼンチンでうまくできたときと同じアプローチが次のサルディニアで臨むことができると確信している。我々にこのようなラインナップがあり、チリの結果を見たら、すぐに反応する必要がある」
また、チリが今季最後のグラベル戦と見られていたローブだが、ポルトガルという新たな参戦機会が増えたことを喜んでいる。
「チリでのi20クーペWRCに素晴らしいフィーリングがあったし、それは表彰台という形で証明されることになった。ラリー・デ・ポルトガルに参加することによって、この勢いを増すチャンスができたことを嬉しく思っている。これは予想外の決断だが、前向きに感じており、チームにさらなる強力な結果をもたらすことを決意している」
チームは、ミケルセンは、来月のラリー・イタリア・サルディニアでふたたびチームに復帰すると説明している。