Raid2020/02/06

プロドライブがオリジナルマシンでダカール参戦へ

(c)Prodrive

 かつてスバルとともに世界ラリー選手権を制したプロドライブは、バーレーン王国と共同事業契約を結んでプロトタイプバギーを開発し、2021年のダカール・ラリーに参戦する。

 英国のエンジニアリング会社であるプロドライブは、1995年から1997年にかけてスバル・ワールドラリーチームを運営した際に3年連続マニュファクチャラーズタイトルを獲得し、コリン・マクレー、リチャード・バーンズ、ペター・ソルベルグといったワールドチャンピオンを輩出した。そのプロドライブが、来年のダカール参戦に向けて、プロドライブ・インターナショナルという新しい会社を設立する。プロドライブ・インターナショナルは、ワークスカーを2台製造し、これらはトップカテゴリーのT1クラスで競争する。またカスタマー向けのマシンも生産する。

 このプロジェクトは、今年のダカールでスポンサーを務めたバーレーンの政府系ファンドであるムムトラカットによって資金提供される。

 プロドライブは2012年にMINIでの最後のWRCプログラムを終了して以来、モータースポーツ活動を主にアストンマーチン・レーシングの世界耐久選手権チームの運営に集中するほか、中国のFAW-VWラリーチームのためにVWゴルフSCRCを開発して中国ラリー選手権で成功を収めた。また、ルノー・メガーヌ・スーパーカーを製作し、世界ラリークロス選手権でGCKが走らせている。

 また、プロドライブはグループBラリーカーであるポルシェ911SC-RSを製作したことでも知られ、創業した1984年にカタール人ドライバーのサイード・アル‐ハジリが中東ラリー選手権で初タイトルを獲得している。プロドライブの創設者であり会長のデイビッド・リチャーズは、彼の会社にとってダカールは「長年の野望」だったと語った。

「ダカール・ラリーに参戦することは、私とプロドライブの長年の野望だった」とリチャーズは語った。

「プロドライブは1984年に中東からモータースポーツの旅を開始したため、バーレーン王国の政府系ファンドであるムムトラカットと共にサウジアラビアでこれを実現できることは、このビジョンをさらに特別なものにしている」

「ダカールはプロドライブにとって新しく挑戦的なプロジェクトだ。しかし、私もバンブリーのチームも非常に楽しんでいる」