RallyCross2019/04/10

ペター・ソルベルグ、世界選手権からの引退を発表

(c)PSRX

 3度のワールドチャンピオンに輝いたペター・ソルベルグが、20年にわたるトップドライバーとしてのキャリアにひとまず終止符を打つことを発表した。

 ソルベルグは2002年にスバル・ワールドラリーチームから出場したラリーGBでWRC初優勝を飾り、翌2003年には初のワールドチャンピオンに輝いている。2005年にはGBで飾った勝利がラリードライバーとしての最後の勝利となっている。通算13勝、52回のポディウムを達成したあと、彼は2013年からラリークロスの世界に転進、2014年に世界ラリークロス選手権の初代チャンピオンに輝き、2015年には連覇を成し遂げている。2017年のイギリスRXが彼にとっての最後の勝利となったが、2017-2018年にはチームオーナーとしてドライバーとチームの世界タイトルを連覇している。

「いくつかのイベントに出場したいとは思っているが、世界選手権から引退するつもりでいる」と44歳のソルベルグは語った。

「私は過去20年間にわたって競争することが本当に好きだった。スバル、フォードでの素晴らしい日々、素晴らしい人たちと一緒に過ごした年月を決して忘れないだろう。フォルクスワーゲンがワールドラリークロスから離脱したことも僕の決断の要因になったが、僕は将来に向けていくつかの大きな野心を持っている。そしてそれらに向けて取り組み始めようと思っている」

「数年間は病気もあったが、いまは回復しており、僕自身が新しいことへ挑戦する準備はできている。また、息子のオリヴァーも現在、より高いレベルで競技をめざしており、彼は自分の両足で立って興奮する世界での戦いを目指しているが、彼の成長を家族として支援することも僕の仕事にしたいと思っている」

「もちろん完全にヘルメットを脱いで、すぐにすべてから引退するわけではない。まだクールな競技をやりたいと思っている。今年の『さようならツアー』を含めて、くわしくはまたお知らせしたいと思う」