WRC2019/06/28

マルティンもフィエスタWRCでエストニア参戦へ

(c)Rally Estonia

 エストニアを代表する伝説のドライバーでもあり、オイット・タナクの初期の指導者であり、現在の友人でありビジネスパートナーでもあるマルコ・マルティンが、WRCトップドライバーと共に母国で開催されるラリー・エストニアに最新世代WRカーでスタートすることが発表された。

 2003年のアクロポリス・ラリーにおいて、エストニア出身ドライバーとして初めてWRCのイベントで優勝しているマルティンは、フォード・モータースポーツからプジョー・スポールへとワークスチームを渡り歩いて通算5勝を飾ったあと、2005年のラリーGBでコドライバーを亡くす残念な事故によってWRCからは引退をしている。

 マルティンは2010年にコドライバーのクリスト・クラーグとともに記念すべき初開催となったラリー・エストニアで最初の勝者となっており、7月12日から14日までWRC公式プロモーションイベントとして開催される今年のエストニアに二人はふたたびコンビを組んでMスポーツのフォード・フィエスタWRCで出場を果たす。

 エストニアにはすでに、タナク(トヨタ・ヤリスWRC)、エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)、エルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)、アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)というワークス勢のほか、地元のゲオルグ・グロス(フォード・フィエスタWRC)が出場することが発表されており、マルティンの出場によって最新のWRカーが7台もエストニアに出場することになる。

 ラリー・エストニアのディレクターを務めるウルモ・アーヴァは、すべてのWRカーを集め、さらに母国の歴史的なスターであるマルティンをスタートさせることはエストニアにとって非常に重要なことだと語った。

「我々の目標は、ラリー・エストニアに4つのマニュファクチャラーチームを揃えることだったが、マルコ・マルティンとクリスト・クラーグをフィエスタWRCで出場させることは同じくらい重要だった。二人は2010年にラリー・エストニアの最初の勝者となっており、我々は再びここに彼らを出場させることができたことを光栄に思う。マルコはエストニアのラリーの発展に重要な役割を果たしており、もちろんラリー・エストニアはその一部だ。我々は彼からステージや運営についてのフィードバックを聞くのを楽しみにしているんだ」