WRC2019/04/23

ラトバラ、アルゼンチンで不振との決別を狙う

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのヤリ-マティ・ラトバラは、ラリー・アルゼンチンには不振なシーズンと決別するためのチャンスがあることを知っているはずだ。

 ラトバラは昨年の最終戦オーストラリアで優勝を飾り、その良い流れを掴んだままモンテカルロでの5位で今季をスタートしたが、そのあとスウェーデンではスノーバンクでスタック、メキシコでは不運なオルタネータ・トラブルと2戦続けてリタイアを経験、さらにコルシカもパンクによって10位に終わっており、ドライバーズ選手権では9位に低迷している。

 しかし、2014年にアルゼンチンで優勝経験をもつラトバラは、素晴らしいポディウムの記憶を懐かしむとともに、金曜日を8番手というポジションで走る今週のイベントでそれをふたたび味わうチャンスがあるときっと信じているはずだ。

「アルゼンチンはWRCの中でももっとも素晴らしいイベントのひとつだ。イベントはたくさんの情熱にあふれ、大勢の観客が集まり、その一部は山の中でキャンプをしながらラリーカーが走って来るのを待っている。とても素晴らしい、美しいステージもたくさんあるからね」とラトバラは語った。

「とくに金曜日のアンボイとサンタ・ローサのステージは流れるような高速のステージが僕のお気に入りだ。サンディなコーナーもあるためラインを外れるとタイヤはスライドしてしまう。そして、一番のチャレンジは、2回目のステージでは道がかなり荒れてしまうことだ。今、南米のラウンドに向かう僕のモチベーションは非常に高く、戦うことが待ち遠しくて仕方ないよ」