Historic2017/12/18

ラトバラとヒルボネンがヒストリックラリーで対決

(c)Jari-Matti Latvala

(c)Mikko Hirvonen

 イタリアで開催された第19回ラリー・プレアルピ・マスターショーのヒストリックカテゴリーにヤリ-マティ・ラトバラとミッコ・ヒルボネンが自慢の愛車で参戦した。

 ラトバラは、10月に母国で行われたペウルーンカ・ラリーでチームメイトのユホ・ハンニネンとともに出場したときにも駆っていた、彼にとってのもっとも新しいコレクションである1988年にトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)で製作されたGT-FOUR ST-165をふたたび用意、マシンを当時のTTEカラーにペイントするとともに90年代後半のトヨタ・カストロール・チームの当時のブルゾンを着用するという気合いのいれようだ。

 そして、ヒルボネンもグループ4マシンのフォード・エスコートRS1800を2009年にフルレストアを行った際に当時のロスマンズ・カラーにペイント、引退してからは年に数戦程度のペースでラリーを楽しんでいる。

 フォード時代にチームメイトでもあった仲のいい二人だが、ヒストリックイベントでの対決は、2015年にフィンランドで開催されたラーティ・ヒストリック・ラリー以来となり、このときはアウディ・クアトロを駆ったラトバラが優勝を飾っている。

 二人にとっての2年ぶりのラリー対決は、ラトバラが土曜日のナイトステージで地元出身のシモーネ・ロマーニャ(ランチア・デルタ・インテグラーレ16V)に対して3.5秒をリードして初日をリード、ヤルモ・レウティネンとのコンビで出場したヒルボネンも後輪駆動マシンながら4駆ターボ勢を抑えて24秒遅れの3位という好位置につけて始まることになった。

 しかし、日曜日の朝に行われたSS3でヒルボネンはギヤボックスのトラブルのためマシンをストップ、ラトバラもコースオフを喫して39秒をロス、3位に転落することになってしまう。ラトバラは追い上げたものの、ロマーニャから29.6秒差の2位でフィニッシュしている。