WRC2020/09/16

ラリー・イタリア・サルディニアも無観客開催へ

(c)Toyota

 ラリー・イタリア・サルディニア主催者のイタリア自動車クラブ(ACI)は、10月8-11日に行う世界ラリー選手権第6戦を無観客で開催すると発表した。

 イタリアでは夏以降、ふたたび新型コロナウイルスの感染が増加していることから、政府は感染拡大防止緊急措置の10月までの延長を決めており、海外からの入国についても制限や入国後の健康観察及び自己隔離を定め、国際スポーツへの参加者については72時間以内のPCR検査による陰性の証明書の提示によってこうした制限を緩和される措置が設けられている。

 主催者が15日に発表したリリースによれば、ラリー・イタリア・サルディニアについては、9月7日に公布された法令の定めるところにより、イタリア政府、地方政府、医療およびスポーツ当局によるすべての衛生規定を慎重に実施しながら10月8-11日に開催するとしながらも、FIA、WRCプロモーター、地元当局との合意のもとで無観客での開催を決定したとしている。主催者によれば、ステージには観戦エリアは設けず、スタートおよびフィニッシュエリア、サービスパーク、リグループなどを厳重に管理し、ステージ沿いの観戦が可能だったエリアをすべて封鎖するという。

「この最悪のシーズンには、スポーツの世界で正しさと責任の模範を示すことが重要である」とACI会長のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは述べている。

「サルディニア島で開催されるこのラリーは、今回のパンデミックの被害にもかかわらず、世界はルールを尊重して前を向いて進まなければならないというメッセージを伝えるために開催することを目標としてきた。このイベントを最高の形で開催するためにも、本当のラリーファンの皆様のご協力をお願いしたい」

 また、すでに発売済みの観戦エリアのゴールドパスについては全額返金されることが発表されている。