JAPAN2019/05/06

久万高原ラリーで新井大輝が全日本ラリー初優勝

(c)Takeshi Sakuma

 2019年全日本ラリー選手権第4戦久万高原ラリーが5月4日〜5日に行われ、新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)との真っ向勝負をスピードで圧巻、全日本選手権のトップカテゴリーで初の優勝を飾っている。

 久万高原ラリーは金曜日の朝、前夜に降った雨で路面が湿ったコンディションのなかで新井大輝のベストタイムで始まることになった。彼はSS2でトランスミッションのオイル漏れがあることから破損を恐れてペースを上げられず、ベストタイムを奪った奴田原に0.7秒差で首位を明けわたすことになったが、デイサービスに救われることになる。

 サービス後のSS3では新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がコースオフしてリタイアする波乱のなか、トランスミッションの修理を終えた新井大輝がベストタイムでふたたびリードを奪い、SS4での奴田原の反撃を交わして1.2秒差ながら初日をリードして終えることになる。

 新井大輝は最終日、勝負所と捉えたオープニングSSの大川嶺リバース?(14.03km)で奴田原に9.6秒差をつける驚異的なベストタイムで発進、そのあとのSS6、SS7でも連続してベストタイムを重ねて奴田原を19.7秒突き放すことに成功、最後のSS8では慎重なペースで走りをコントロールしたものの、最終的に10.1秒差をつけて圧巻の勝利を獲得することになった。

「初日の最初のステージでは8割くらいで走っていいタイムがでたのでいい流れに乗ることができました。SS2ではトランスミッションにオイル漏れがあって不安でしたけど、そのあとのステージが続かずサービスに救われました。奴田原さんに1.2秒差をつけて迎えた最終日、朝のステージで勝負をかけて全開で行きました。きっちり走り切ることも重要だったので、うまくいきました」

 48.8秒差の3位には勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)、4位には柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI)が続いている。

 また、JN-2クラスは眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGRMN)、JN-3クラスは山口清司/島津雅彦(トヨタ86)、JN-4クラスは高橋悟志/古川智崇
スズキ・スイフト・スポーツ)、JN-5クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-6クラスは大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)がそれぞれ優勝を飾っている。