WRC2021/07/30

勝田、ウィリアムスとのコンビでイープル参戦へ

(c)Toyota

 トヨタGAZOO レーシングWRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、8月13〜15日に行われるWRC次戦のイープル・ラリー・ベルギーにはアイルランド出身のキートン・ウィリアムスをコドライバーに迎えて出場することが、金曜日に発表された同イベントのエントリーリストから明らかになった。

 勝田のレギュラーコドライバーを務めるダニエル・バリットは前戦のラリー・エストニアの金曜日にジャンプの着地で背中を痛めてしまったために二人はラリーの続行を諦めており、トヨタは、病院での検査の結果、バリットには骨折などのケガはないと報告していた。

 ラリー・エストニアでは大きな改造が施された人工のクレストでたびたびこうしたクルーのケガが問題になっており、2018年にはエルフィン・エヴァンスが同じように背中の負傷によってWRC 2戦の欠場を余儀なくされており、バリットにもしばらく療養が必要だとの判断があったのかもしれない。

 勝田はイープルには慣れないコンビで出場することになるようにも見えるが、実は勝田がウィリアムスとコンビを組むのはこれが初めてではない。5月に行われたラリー・デ・ポルトガルにむけたプレイベントでもバリットが避けられない用事があっため、代わりにウィリアムスが一日、勝田のためにペースノートを読んでいる。

 なお、ウィリアムスは今季、モータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーのサポートを受けるジョシュ・マクアーリンのコドライバーとしてWRC3に参戦してきたが、マクアーリンは新しいコドライバーのジェームス・フルトンとイープル・ラリーにエントリーしている。

 勝田は金曜日にはベルギーにおいてイープル・ラリーのためのテストを行う予定だ。