WRC2020/08/27

秋のサルディニアは日照時間が5時間近く短い

(c)Toyota

 10月8日-11日という新しいスケジュールが決まったラリー・イタリア・サルディニアは、伝統のルートをベースとしてヨーロッパの秋の日照時間にあわせて18SS/264kmへと短縮化されたコースで開催することを発表した。

 ラリー・イタリア・サルディニアのルートについては当初、6月での開催にむけて作成されたラリーガイド1で示された20SS/308kmのアイテナリーが発表されていたが、この時期のサルディニア島の日照時間は朝5時から21時30分までと長い1日となるが、10月の時期になると日の出は7時30分前だが18時30分頃には暗くなる。オープニングステージのスタート時刻はこれまでどおり朝8時前後が可能となるが、日没は3時間近く早く訪れることになる。

 また、イタリアのロードセクションの平均速度は50km/hに制限されているため、長距離の移動はスケジュールを困難にさせることになり、17時前にステージをスタートすると、後方のドライバーはダストが巻き上げられた暗闇の中で走らなければならないリスクにさらされため、すべてのドライバーが明るい時刻のうちに最終ステージを走りきるフォーマットを検討する必要があったという。

 今季のサルディニアは、2014年以来となっているサルディニア島西海岸のアルゲーロを引き続きホストタウンとするものの、当初は木曜日の夜にイベントの原点ともいえる東海岸のオルビアでスタートセレモニー行い、そのあとオルビアの市街地ステージで開幕するという計画だったが、このステージはキャンセルされることになった。オルメド・ステージでのシェイクダウンは木曜日の午後に変更となり、ラリーは9日金曜日の朝からスタートすることになる。

 9日金曜日のデイ1は、15年ぶりに復活するテンピオ・パウザーニア、トゥーラ、カステルサルドなどを走るおよそ100kmの1日となり、10日土曜日のデイ2は、コイルーナ〜ローレ、モンテ・レルノ、テルグ・オジーロを走る100kmが計画され、11日の最終日は、カーラ・フルミーニとサッサリ〜アルジェンティエラというおなじみの2ステージを2回ループするほか、モンテ・バランタの走行が追加されるとの情報だ。パワーステージについてはサッサリ〜アルジェンティエラが確定している。

 改訂版のアイテナリーはFIAの承認を待って公開されるとの情報だ。