WRC2019/06/29

車両グループの名称が変更、「R5」は「RALLY2」へ

(c)FIA

 FIAは、ラリーカーの車両グループ名称を変更して、F1を頂点とするフォーミュラレースのようなピラミッド構造へと変更する。

 現在のラリーのトップカテゴリーは、WRカーによるRC1クラスとなっており、このクラスをピラミットの頂点として、下位のクラスに行くに従ってRC2、RC3、RC4、RC5と分類されているが、これに対して車両グループ名称は最上位のR5を筆頭に、下位カテゴリーになるに従ってR4、R3、R2、R1のように数字が小さくなっていたことから一般にわかりにくいとの指摘がされてきた。

 6月14日のワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)では、こうした長年の課題を解決すべく、2020年から新しい車両グループ名称を導入することが承認されることになった。

 FIAから公開された新しい車両グループ名称詳細図(写真)には示されてないが、ラリーの頂点に位置するのは、RC1クラスのWRカーとなり、その次にハイパォーマンス・マシンとなるR5車両が名称をRALLY2へと変更されてRC2クラスの中心的なマシンとなる。

 オレカが製作した共通エンジン+シャシーによるR4キットのラリーカーは、新世代のプロダクションカーとしてその名称が示していたように当初はR5車両より下位となるクラスへと位置づけられると見られていたが、R5と同じくRC2クラスに該当することになりRALLY2キットと呼称され、2020年から世界ラリー選手権への参戦が可能となる。これらRC2クラスにはこれまでのグループNR4車両やS2000車両も含まれる。

 R-GTクラスはこれまでどおりR-GT車両、RC3クラスも同じくこれまでどおりにR3車両と呼ばれる車両が該当する。

 RC4クラスはR2車両から新たにRALLY4と名称が変更されたマシンが該当し、もっとも底辺に位置するRC5クラスのマシンがR1からRALLY5と呼ばれることになる。