WRC2021/02/21

アダモ、開幕戦の借りは勝利で返す

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、2月26日から28日にかけて開催されるアークティック・ラリー・フィンランドでの勝利だけが、ラリー・モンテカルロでの今季開幕戦の残念な結果を打ち消すことができると考えている。

 ヒュンダイはフレンチアルプスで行われた開幕戦で大敗を喫し、ライバルであるトヨタGAZOOレーシングWRTに対してマニュファクチャラー選手権で22ポイント差をつけられている。

 アダモは、ティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナクに加えてクレイグ・ブリーンを起用した3台体制で臨むアークティックでは勝利だけが唯一満足できる結果だとチームに檄を飛ばした。

「我々は3日間すべてでトップに立つ必要がある。勝利以外は満足のゆく結果ではない」とアダモは語った。

「他に選択肢はないので、準備ができている必要がある。我々は勝つためにこのチャンピオンシップに参加しているのだから、あらゆるレベルで準備をしておかなければならない」

 ヒュンダイの3人のドライバーはラップランドでテストを行ったほか、タナクとヌーヴィルはアークティックに備えるため参戦した先々週にエストニアで行われたオテパー・ウインター・ラリーに参戦して準備を行い、ブリーンも先週、i20N Rally2のテストでふたたびスウェーデンのスノーステージで走りこんでいる。

 ヒュンダイは、前回このドライバーラインナップでスタートした昨年9月のラリー・エストニアでは、タナクとブリーンが1-2を達成してマニュファクチャラー選手権の流れをつかんでおり、アダモはふたたびこのラインナップで幸運を呼びこむことを期待している。

「3人のドライバーとも過去のフルスノーイベントで表彰台を獲得しており、トリッキーなコンディションの中で素晴らしいスピードを発揮することができることを我々は知っている」とアダモは付け加えた。

「我々のシーズンはモンテカルロで計画通りに始まらなかったことは周知の事実だが、アークティック・ラリー・フィンランドは、この問題を修正する機会を与えてくれる」