WRC2020/10/29

イープル、フランス国内のルートをキャンセル

(c)Ypres Rally

 11月20〜22日に世界ラリー選手権第7戦として予定されるイープル・ラリー・ベルギーが、新型コロナウイルスの影響にともないフランス国内のルートをキャンセルするなどアイテナリーを変更、当初予定された23SS/289.54kmから265.69kmへとコースを短縮している。

 ベルギー国内での感染者の増加にともなって政府はいまのところイープル・ラリー・ベルギーがスタートする前日の11月19日までスポーツイベントは無観客での開催とすることを義務付けており、さらなる延長がされる可能性もあることからイベントの開催を危ぶむ声もある。しかし、主催者は今週、新たにラリーガイド2を公開、いくつかコースに変更を加えたものの、イベントの開催にむけて着々と準備をこなしている。

 20日金曜日に行われるゾンネベーケ(9.48km→9.49km)、ケンメルベルグ(13.09km→13.13km)、土曜日のディッケブス(12.57km→12.53km)、日曜日のサーキット・デ・スパ(10.59km→10.43km)の1回目の走行がそれぞれ変更・短縮されるなか、アイテナリーの最大の変更となったのは、土曜日に行われる予定だったウェスタウテル-ブースケープ(20.33km)のルート見直しだ。

 このステージは2019年と同じく唯一国境を越えてフランス国内に入ってブースケープを走るコースが予定されていたものの、隣国の新しいコロナ制限によりすべてベルギー国内を走るウェスタウテル(8.16km)のステージへと変更されている。土曜日に計画された10SSには変更はないものの、距離は138.40km→114.06km へと短くなっている。

 なお、最終日にスパ-フランコルシャン・サーキットで行われるサーキット・デ・スパのステージについては、すでにサーキットが無観客で行うことを発表したものの、主催者はイープル市などの一般道でのステージについても観客を入れての開催を諦める方向での検討に入っている模様だ。