WRC2020/10/27

イープルWRCのスパ・パワーステージは無観客に

(c)spa-francorchamps.be

 11月20〜22日に予定される世界ラリー選手権第7戦イープル・ラリー・ベルギーの最終日の舞台となるスパ-フランコルシャン・サーキットは、ベルギー国内の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、1カ月間の施設閉鎖を余儀なくされた。また、スパ・フランコルシャンサーキットでは同じ週末に世界ラリークロス選手権のベネルクス・ラウンドが開催されることになっており、二つの世界選手権の勝者が同じ日にグランドスタンド前のポディウムに立ち、それを数万人のファンが祝福する素晴らしいフィナーレになることが期待されていたが、残念ながらサーキットは無観客のイベントになることを発表している。

 スパでは先週末、世界三大耐久レースのひとつに数えられるスパ・フランコルシャン24時間レースが無観客で開催されたが、ベルギー政府が先週末に発表したイベント開催に関する制限を受けて1カ月間にわたって開催が予定されていたレースや走行会のスケジュールをキャンセルしている。

 スパ-フランコルシャン・サーキットのホームページでは次戦としてイープル・ラリー・ベルギーであることを表示、同じ週末に予定される世界ラリークロス選手権のベネルクス・ラウンドとともに紹介しているが、すでにこの2戦ともにサーキット側では無観客戦としてアナウンスしている。

 ベルギーでWRC初開催されるイープル・ラリー・ベルギーは、11月20日と21日は北部のイープル市を中心とした伝統的なステージで行われ、最終日の22日のみスパ・フランコルシャンサーキットを中心にした新しいルートで争われることになっている。

 最終日にスパ・フランコルシャンサーキットで行われるサーキット・デ・スパのステージとパワーステージについては無観客となるようだが、そのほかのイープル市周辺のステージなどに関しての新しい発表はいまのところ行われていない。