WRC2019/12/19

ウィルソン、来季を発表する準備ができていない

(c)M-Sport

 Mスポーツのマネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンは、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームの将来の計画についてまだ発表できないことを認めた。

 シトロエン・レーシングが世界ラリー選手権から撤退するという衝撃的な決定はあったものの、ヒュンダイ・モータースポーツとトヨタGAZOOレーシングは2020年の戦いにむけて体制を固めているが、Mスポーツのみが来季のラインナップについて発表を行っていない。

 2020年の世界ラリー選手権へのマニュファクチャラー登録は、開幕戦ラリー・モンテカルロのエントリーとともに12月20日に締切となる。ウィルソンは、Mスポーツとして選手権にチームを送るための準備をしているとしながらも、また100%の決定は出ていないと語った。

「来年の計画は明確になりつつあるが、まだ決定には至ってない。すべての話し合いを終えるのを待っているところだ。もちろんチームを選手権で走らせる考えだが、まだ計画を発表することはできない。クリスマス前にははっきりさせたいとは思っているんだけどね」とウィルソンは語った。

 エルフィン・エヴァンスの離脱があったものの、チームにはテーム・スニネンが残っており、さらにシトロエンからの違約金をもらったエサペッカ・ラッピが加わることになると考えられている。

「もちろん参戦することになれば、若い才能を支援するというチームの原則を守ることになるだろう」とウィルソン。

「テーム(・スニネン)は今季、印象的な成長を見せ、キャリアで初めて優勝争いの最前線を走ることになった。ヤルモ(・レウティネン)がチームに加わったとき、彼がテームの経験を助けたことでよりスムーズな走りをみせた」