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(c)Toyota
FIAとWRCプロモーターは、新たにラリー・エストニアを加えた世界ラリー選手権の改訂版カレンダーを発表した。
2019年にWRCプロモーションイベントとして開催されたラリー・エストニアは、新型コロナウイルスによって中断してきたシーズンを再開すべく、新たにWRCカレンダーに加わることになり、9月4-6日に開催されることになる。エストニアは1973年に世界ラリー選手権が始まって以来、33番目にチャンピオンシップラウンドが開催国となる。
WRCプロモーターが今回発表した改訂版のカレンダーでは、エストニアのあとラリー・トルコ（9月24-27日）、ラリー・ドイッチュランド（10月15-18日）が当初のカレンダーどおりに続いたあと、コロナウイルスの影響で延期となっていたラリー・イタリア・サルデーニャ（10月29日-11月1日）が開催され、最終戦のラリー・ジャパン（11月19-22日）へと至る全8戦の選手権となっている。
しかし、WRCプロモーターは、ベルギーのイープル・ラリー（10月2-4日）との交渉を進めているほか、新たにクロアチアでの開催についてクロアチア自動車・カート連盟との協議も進めていることが明らかにされている。
また、4月に開催が予定されていたラリー・アルゼンチンは残念ながらロジスティックスの問題から今季の開催は見送られることになった。
エストニアのWRC開催については、木曜日にタリンで記者会見が行われ、ユリ・ラタス首相とWRCプロモーターのオリヴァー・シースラが出席のもとで世界にむけて発表されている。
ラリーエストニアは東部のタルトゥをベースに9月25日金曜日にシェイクダウンとオープニングセレモニーが行われた後、翌土曜日と日曜日の2つのレグで構成されるショートフォーマットのイベントとなる。サービスパークはエストニア国立博物館に設置されることになっており、詳細は間もなく明らかにされるという。
WRCプロモーターのマネージングディレクター、シースラは、9月の再スタートにより、イベント主催者や競技者が十分な準備をするための十分なリードタイムが確保されたと述べた。
「今日のシーズンが再スタートしたという発表で、2020年のWRCが活動を始めたというシグナルとなった。WRCプロモーターはFIA、競技者、チーム、そして潜在的なラリーのために、前例のない状況下でカレンダーを修正するためにたゆまぬ努力をしてきた。今日のニュースにより、WRCは適切な時期に再開し、世界選手権の地位にふさわしいシーズンを確保することができた」とシースラは語った。
「エストニアとイタリアのファンはWRCに対する情熱を示している。9月のチャンピオンシップ再開を前に、エストニア、そしてスポーツ全体の期待は急速に高まっていくだろう」
FIAラリーディレクターのイヴ・マトンは次のように語った。
「前例のない時期に、すべての関係者から多大な柔軟性を求められた数カ月間の議論を経て、2020年のWRC再スタートカレンダーを発表できることを嬉しく思う」とマトンは述べた。
「今回のスケジュール変更を受けて、今年は最低でも全8戦のイベントを確保できると確信している」
「新たに提案されたラウンドの一つであるラリー・エストニアは、9月にシーズンが再開されるが、エストニア・オートスポーツ連盟とオーガナイザーの皆さんは、しっかりとした土台の上に世界選手権レベルのイベントを実現するために全力を尽くしていることを知っている」
「また、ACIとラリー・イタリア・サルデーニアの主催者との間で、イベントのリスケジュールのための大規模な作業が行われ、10月末に待望のイベントを開催することができたことを嬉しく思っている。これらのラウンドの準備は、現在のCovid-19の状況下での大規模な集会のための重要な計画の推奨事項に最大限の注意を払いながら、現在本格的に行われている」
「特にアルゼンチン自動車クラブ（ACA）と組織のすべてのメンバーが懸命に取り組んできたことを考えると、ラリー・アルゼンチンのリスケジュールについてロジスティックの問題から解決策を見つけることができなかったことは、当然のことながら本当に残念なことだ」
また、今季開催される残りのすべてのイベントはWRC2とWRC3のサポートカテゴリーが併載される。ジュニアWRC選手権の日程は別途発表される。
■2020年WRCカレンダー改訂版
第1戦 モンテカルロ（1月23-26日）
第2戦 スウェーデン（2月13-16日）
第3戦 メキシコ（3月12-15日）
第4戦 エストニア（9月4-6日）
第5戦 トルコ（9月24-27日）
第6戦 ドイツ（10月15-18日）
第7戦 イタリア（10月29日-11月1日）
第8戦 日本（11月19-22日）
＊ベルギーのイープル・ラリーとクロアチアのイベントがカレンダーのオプションとなっている。
