WRC2019/07/17

エヴァンス、医学的な問題でフィンランドを欠場へ

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 エルフィン・エヴァンスは先週末のラリー・エストニアで激しいジャンプのランディングによる医学的な理由からドクターストップによりラリー・フィンランドへの出場を断念した。

 エヴァンスは現在、チャンピオンシップランキングで4位につけており、完全かつ迅速な回復に焦点を当てることになり、彼に代わってガス・グリーンスミスがカーナンバー33のフォード・フィエスタWRCを駆ってフィンランドに出場する。

 WRC2プロ選手権に出場しているグリーンスミスは、今季のラリー・デ・ポルトガルでWRカーでデビュー、印象的な走りをみせて一時、7位につけていたがアクシデントでリタイアしている。彼は明日、フィンランドのステージでイベント前のテストを走る予定だ。

「僕はラリー・フィンランドを走る機会を逃すことを絶対に望んでいなかったが、エストニアでかなり激しいランディングに見舞われることになった。そのためフィンランドで走ることを避けて、完全で迅速な回復をすることに集中するよう勧められました。辛いことだが、現時点では専門家のアドバイスを信頼しなければならない。そしてチームはみんな、僕を支えてくれている。今は回復に焦点を合わせ、そしてできるだけ早くマシンに戻るつもりだ」

 チームプリンシパルのリチャード・ミレナーは次のように語った。

「フィンランドでエルフィンとスコット(・マーティン)に会えないのは、みんなにとって本当に残念なことだ。フィンランドは肉体的にも厳しいラリーであり、医学的な忠告は無視できないものだ。いまはエルフィンにとっても健康が一番大事であり、彼はチームの全面的なサポートを受けて、迅速な回復を目指す」

「我々は、今年初めにWRカーで印象的なデビューを果たしているガス(・グリーンスミス)とエリオット(・エドモンソン)にシートを提供することが正しい決断と感じている。私は彼らがこの機会を最大限に活用することを知っており、彼らはこの課題に備えるために明日プレイベントテストを行うことになる」