WRC2021/06/25

エヴァンス、岩に衝突してサファリを早期離脱

(c)Scott Martin

 トヨタGAZOOレーシングWRTのエルフィン・エヴァンスは、ブッシュに隠れていた岩に衝突し、サファリ・ラリーの金曜日がスタートして2つめのステージでリタイアすることになった。

 誰もが多くのトラブルが発生する週末になるのを予感してスタートしていったはずだが、想定外にそれらは早くドライバーたちに襲いかかることになった。

 エヴァンスは、ラリーで最長となる32.68kmのケドン・ステージで好調な走りを見せていたが、残りおよそ1km地点の右コーナーで小さなカットをした際にブッシュに隠れていた岩にぶつかって右フロントサスペンションを損傷、ホイールがぶらぶらに外れてしまったマシンで続行を諦めている。

 ステージはフラットにも見えるセクションであっても、道路を整備した際に集められた石が路肩に集められており、走行によってレッキとは異なる場所に移動しており、エヴァンスはその犠牲になったと言える。コドライバーのスコット・マーティンは、歩いてアクシデントが起きたコーナーまで戻り、後続のマシンのために道路から岩を取り除いている。

「高速セクションの終わりに差し掛かったところで、予想以上に路面に突き出た石があったんだ。不運にも、それを右フロントホイールでひっかけてしまい、サスペンションが大きく破損してしまった。修理することも、ここから先に進むこともできなかった。とてもがっかりだよ」とエヴァンスは語っている。

 このステージの被害者はエヴァンスだけではなく、ヒュンダイのダニ・ソルドがスピードに乗ったまま道路を外れてディッチに落ちてリタイアとなったほか、オリヴァー・ソルベルグもマシンにダメージを負ったほか、セバスチャン・オジエもダンパーを破損するトラブルに見舞われている。