WRC2020/10/22

エヴァンスがグッドウッドでGRヤリスの走りを披露

(c)Toyota

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 トヨタGAZOOレーシングは、英国のグッドウッド・モーターサーキットにおいて10月16日〜18日に開催されたグッドウッド・スピードウィークで世界ラリー選手権リーダーのエルフィン・エヴァンスやヤリ-マティ・ラトバラがGRヤリスの走りを披露した。

 例年なら7月頃、世界各国から多くのモータースポーツファン、新旧の名車、トップドライバーが集まるモータースポーツの祭典として知られているグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードされるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、今年はグッドウッド・スピードウィークとして無観客イベントが開催され、その模様がオンラインで公開されることになった。

 グッドウッドでGRヤリスのデモンストレーションランを行ったエヴァンスは、このマシンが非常に気に入ったと言ったと語っている。

「僕はドリフトしてドーナツができるロードカーが大好きなんだ」とエヴァンスは語った。「とても楽しいからね。これまでの人生の中で何台かホットハッチに乗ってきたが、このヤリスは本当に特別だ」

「このマシンにはもともと、ラリーカーの生の素晴らしいフィーリングがある。そしてトルク・スプリットやダンパーなど、あらゆるパーツを含む非常に多くのセッティングを調整できるので、なおさらだ。想像以上だよ!」

 すでに自身のマシンを確保したかと聞かれた彼は、「まだだけど、今から誰かに相談してみるつもりだ!」と答えた。

 トヨタの新しいロードカーに対する反応は、ラトバラも同様だった。GRヤリスの開発にも関わったラトバラは、スタンダードのままのGRヤリスで国内レベルのラリーに挑むには語った。

「スタビリティコントロールなどをすべてオフにすると、信じられないほど楽しい」とラトバラは語った。「しかし、同時に気をつけなくてはね!エンジンパワーはとても良い(260bhp)が、僕が最も気に入っているのは、その反応がとても良いことだ。(WRCよりも)規模が小さなラリーでは、このクルマは非常にうまくいくだろう」

「グラベルや雪道では50:50の駆動配分にすることができるが、リヤ寄りに30:70にすることもできるし、前輪駆動のように走れる設定もできる。ラリースポーツに本物のルーツを持つマシンを見るのは久しぶりだ」

「素晴らしいのは、トヨタがこのクルマのために本当によく仕事をしてくれたことだ。フィーリングはラリーカーだし、マシンのフロントエンドもラリーカーそっくりで、バンパーやマシンのフロントの冷却パッケージはラリーカーそのものだ。それくらい、このGRヤリスはヤリスWRCに近い。そこが気に入っている」