セバスチャン・オジエは、トヨタGAZOOレーシングWRTとの契約を更新、2021年も世界ラリー選手権に参戦することを発表した。
オジエは当初、今年いっぱいでWRCから引退する予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックによってイベントカレンダーが短縮されたことを受けてキャリアについて再考することを表明、夏以降、チームとの話し合いを重ねてきた。彼は金曜日の午後、トヨタでもう1シーズンを過ごし、さらなるタイトルを目指すことを発表した。
「2020年は短いシーズンではあったが、チームと一緒に仕事をすることを本当に楽しんでいること、このクルマを運転することを楽しんでいることを実感するには十分でした」とオジエは語った。
「当初の予定ではなかったが、今年は地球のすべての人にとって特別な年となり、ほとんどの人と同じように家で多くの時間を過ごさなければならなかった。期待していた昨シーズンはできなかったし、このような奇妙なシーズンでキャリアを終えることは素晴らしいことではない」
「なので、確かに、それが引退に向かっていた気持ちを切り替える理由の一つになった。2021年もプッシュし続けて、うまくいけばもっと良い、普通のシーズンを過ごして、最後のタイトルを目指してプッシュしていく計画だ」
オジエはトヨタに移籍した今季、ヤリスWRCのデビュー戦であるラリー・モンテカルロを2位でスタートし、3戦目のラリー・メキシコで優勝を飾っている。チームメイトのエルフィン・エヴァンスに14ポイント差を付けられているものの、来月のACIラリー・モンツァで7度目の世界タイトルを狙う計画を諦めているわけではない。
「ラリーでの優勝やチャンピオン獲得の可能性は間違いなくまだある。ラリードライバーが求めるものはここにはすべて揃っていると思うので、あとはやるだけだ」とオジエは付け加えている。