WORLDWIDE2019/07/23

オジエ、電動SUVエクストリームEのアンバサダーへ

(c)Extreme E

 オフロード電動SUVシリーズとして2021年に新たにスタートする「エクストリームE」が、6度の世界タイトルを獲得し、今やフランスのレジェンドとなったセバスチャン・オジエを公式アンバサダーに迎えたことを発表した。

 エクストリームEは、電動SUVを使用して、ヒマラヤ、北極圏、アマゾンの熱帯雨林、サハラ砂漠、そしてインド洋の島、といった気候変動の影響を受けてきた5つの過酷な環境でオフロードレースを行うために電気自動車のみを使用する新しいシリーズとして2018年に考案され、チャンピオンシップは2021年1月にスタートすることが計画されている。

 すでに先日行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場において、プロトタイプ電動SUVマシン「オデッセイ21(ODYSSEY 21)」は初公開されており、オジエは、来年3月にシリーズ参戦車両が各チームに届けられるのに先だって、イベント候補地や多岐にわたるテストや開発プログラムに参加してセットアップなどを行なうほか、競技面と技術的なレギュレーションに関することなど多岐ににわたるアドバイスとサポートを行なっていくことになる。

 エクストリームE運営パートナーのフォーミュラE創設者でCEOのアレハンドロ・アガグは語る。

「セバスチャンはモータースポーツとラリーの歴史の中でも最も才能あるドライバーの一人だ。エクストリームEの開発全般にわたり、彼によるインプット、サポート、そしてアドバイスに期待できることはかけがえのないものになるだろう」

「これほど早期の段階からセバスチャンが関わってくれるのはとても名誉なことであり、我々がこのシリーズにおいて取り組んでいることへの非常に大きな後ろ盾である。彼は我々と変わらないくらい、エクストリームEがモーターレーシングとしての最高のショーを提供するだけでなく、環境に対して最大限の好影響と可能な限りの持続性をもたらしていくことに強い思いを抱いている。我々はその情熱を共有している」

 6度の世界王者、オジエは語る。「エクストリームEの一員としての役割を担うことができて嬉しく思っている。この選手権は本当にユニークなもので、他に類を見ない。そして僕はそれが成そうとしていることに非常に熱い気持ちを持っている」

「僕は先週参加していたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでこのクルマを初めて見たんだ。やっと見ることができて本当に感動したよ、そしてエクストリームEチームとこれから仕事していくのが楽しみで待ちきれないよ。あのクルマは特別もので、ドライバーの観点からこんなに早い段階からその開発に携われるというのはとても光栄なことだ」

「エクストリームEについてスポーツとしての側面はとても魅力的なもので、直接対決のフォーマットは常にスリリングだ。レースの醍醐味とともに、気候の変動や人為的干渉により地球上の至るところで起きているさまざまな環境問題について、世界中の視聴者たちの認識を高めていける力も発揮していくことになるだろう。僕はこれが変革や行動を促していくための強力なツールになると確信しているよ」

 先週、エクストリームEは、HWA AGとABTスポーツラインがヴェンチュリと連携し、エントリーすることを発表している。さらなるチームやパートナーシップに関する発表が近々続くと見られている。