RallyCross2020/08/07

オストベルグ、シトロエンC3 ERXをデビュー

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングのオフィシャルドライバーであるマッズ・オストベルグは、8月22日-23日にスウェーデンのホリエスで開催されるFIA世界ラリークロス選手権のサポートカテゴリーであり、初のオールエレクトリック・ラリークロス選手権であるProjekt Eシリーズの開幕戦で、STARDが製作した新しいシトロエンC3 ERXをデビューさせる。

 C3 ERXは、シトロエン・レーシングのサポートを受けてオーストリアのSTARD社が開発した、C3 R5のローリングボディをベースに開発された電動レースカーだ。C3 ERXは、シトロエン・レーシングのR5コンポーネントの80%を使用し、STARDのREVelution電動パワートレインシステムを搭載している。

 ラリー・デ・ポルトガル2012年の優勝を経験しているオストベルグは、昨年からシトロエン・レーシングのオフィシャルドライバーとしてC3 R5の開発を務めるほかこのマシンでも豊富な参戦経験をもっており、今季のWRC2はモンテカルロとスウェーデンで連勝を飾っている。

 C3 ERXの開発にも携わってきたオストベルグは、ホリエスで開催されるProjekt Eシリーズでデビューを果たし、アメリカのスター、ケン・ブロックをはじめとするドライバーたちとのレースに挑む。

 オストベルグは次のようにコメントしている。

「ホリエスでのこのプロジェクトに参加できたことは、僕にとって本当に素晴らしい機会になる。マシンもコースも、すべてが僕にとってはまったく新しいものだし、ラリークロスに出場したことがないので、素晴らしい経験になると思う。このマシンを運転するのはとても楽しくて、とてもパワフルで楽しい。いよいよラリークロスに参戦するとなると、本当に本当にすごいことになると思うよ。電動のシトロエンC3 ERXのドライブは本当にご機嫌だからね」

 STARDのCEOであり創設者であるマイケル・サコヴィッチは次のようにコメントしている。

「マッズは才能のあるラリードライバーの一人で、何年も前から最前線で活躍しており、トップレベルでマニュファクチャラーと仕事をした豊富な経験をもっている。シトロエン・レーシングのワークスドライバーである彼から、世界的にも独自なSTARD Revelutionのパワートレインに意見をもらい、検証してもらったことは非常に役立った。彼はC3 ERXを Projekt Eシリーズでデビューさせるのに最適なドライバーであり、先ごろ同じ週末にフォード・フィエスタERXを駆ってケン・ブロックが参戦することが発表されたので、レースはさらに強力なラインナップになるはずだ」