WORLDWIDE2019/10/22

オリヴァー、アメリカ最終戦でシーズン3勝目

(c)subaru.com/rally

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 18歳のオリヴァー・ソルベルグはアメリカのシーズンを素晴らしい勝利で終えた。スバル・モータースポーツUSAのスバルWRX STIでアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)に出場してきたオリヴァーは、10月18-19日にミシガン州ホートンで開催された今季フィナーレとなるレイク・スペリオル・パフォーマンス・ラリーで2位に9分近い大差を付けて圧勝、シーズン3勝目を飾ることになった。

 スペリオル・パフォーマンス・ラリーは、スバル・モータースポーツUSAのチームメイトであるデビッド・ヒギンズ(スバルWRX STI)のリードで始まった。すでに第8戦サスケハノック・トレイル・パフォーマンス・ラリーで10度目のアメリカ王座を飾っているヒギンズは、最初の4ステージで連続してベストタイムを奪って14.6秒をリードしたが、SS5で切り株にヒットして左フロントサスペンションを破損、リタイアすることになってしまった。

 ヒギンズのあとを継いで首位に立ったオリヴァーは、初日の8ステージを終えて後続に2分29秒差をつけるや、残された最終日も7つのステージすべてにおいてベストタイムを奪い、2位のバリー・マッケンナ(フォード・フィエスタS2000 ターボ)に最終的に8分44秒もの大差をつけて優勝を飾ることになった。

 シーズンが始まるまで4WDラリーカーの経験がないままARAに臨んだオリヴァーだが、第2戦100エーカー・ウッドでの2位デビューでシーズンをスタート、第8戦サスケハノック・トレイル・パフォーマンス・ラリーで2勝目、この最終戦レイク・スペリオル・パフォーマンス・ラリーで3勝目を飾り、全6戦に出場して通算3勝を獲得することになった。オリヴァーは選手権ランキングではマッケンナに続いてシリーズ3位となったが、全75ステージを走り、そのうち48ステージでベストタイムを奪うパフォーマンスを示し、たくましい成長と速さをこれら数字が裏付けることとなった。

「いつもそうだが、このチームでスバル・モータースポーツUSAのWRX STIをドライブできるのは素晴らしいことだ」とオリヴァーは語った。

「このラリーは僕にとって素晴らしいものだった。ステージは高速で、場所によってはトリッキーだったが、このような勝利でシーズンを終えることができてとてもうれしい。チームメイトの(デビッド・)ヒギンズにとってはタフなラリーだった。彼は序盤に良いタイムを出していた。僕に関してはマシンに本当に満足しているし、すべて計画通りに行った」

「シーズン全体を振り返ると、あっという間だった! 3月に初めてこの有名な青と黄色のオーバーオールを着たのがつい昨日のことのように感じる。開始したときは、自分に何ができるかわからなかった。表彰台が獲れるかもわからなかったが、しかし、最初のラウンドで勝利に近づいたとき、それを達成するまでひたすらプッシュしたいと思った」

「だが僕たちはそんなに長く待つ必要はなかった。アメリカで有名な(DirtFish)オリンパス(・ラリー)で優勝したのは本当に素晴らしかった。その後は常に勝利を狙ったが、それほど簡単ではなかった。道路はイベントごとに大きく異なり、僕はそれらの経験がなかった」

「すべてのラリーを知らずに臨んだにしては、それほど悪い年ではなかったと思う! ヴァーモント・スポーツカーのチーム全体と、スバル・モータースポーツUSAの皆に感謝したい。彼らは僕に夢をかなえる機会を与えてくれた。僕の父のようなマシンをドライブする機会を与えてくれた。スバルをドライブすることは家族全員にとってとても感動的だ。信じられないほど素晴らしい年だった」