WORLDWIDE2019/07/22

オリヴァー、ARAニューイングランドはパンクで5位

(c)subaru.com/rally

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 17歳のオリヴァー・ソルベルグは、7月19−20日に米国で開催されたアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)シリーズ第6戦ニューイングランド・フォレストラリーにスバル・モータースポーツUSAのスバルWRX STIで参戦したが、パンクのために5位に終わっているが、それでも全13ステージのうち10ステージでベストタイムを奪って速さを証明している。

 メイン州とニューハンプシャー州の深い森で行われるニューイングランド・フォレストラリーは、きわめてタフで高速のグラベルラリーとして知られており、路面には多くの石が転がり、ラフなコンディションが特徴となっている。スバル・モータースポーツUSAは今回、昨年、トラブルフリーでこのイベントを制しているデビッド・ヒギンズとともに先週行われたラリー・エストニアのR5クラスで優勝を飾っているソルベルグの2台体制での参戦となる。

 ソルベルグにとってニューイングランド・フォレストラリーはもちろん初めての参戦となり、今回もまたベテラン・コドライバーのドニ・ジロウデとともにスタートを切ることになった。

 オープニングSSではヒギンズがベストタイムを奪ってスタート、ソルベルグは3.4秒差の2番手タイムで続いたあと、SS2ではベストタイムを奪ってチームメイトの1.3秒後方にピタリと迫ることになった。しかし、ソルベルグはSS3でパンクのために7分36秒をロス、最終ステージでベストイムを奪ったものの、この日を13位で終えることになった。

「2つめのステージを終えて、僕らはデビッドから1.3秒差につけることができたが、SS3でパンクと交通の問題から大きくロスしてしまった。しかし、2つのベストタイムを奪い、マシンもいいフィーリングだった。僕らはこのあとも笑顔で攻め続けるよ」

 ソルベルグは最終日、SS5-7において3連続ベストタイムで発進、首位まで6分56秒差の7位まで追い上げたが、SS8においてタイヤのトレッドが剥離する問題から2分をロスしてしまう。それでも彼は残りの5ステージすべてにおいてトップタイムをマーク、今季2勝目を飾ったヒギンズからは9分58秒遅れながらも5位まで追い上げてフィニッシュすることになった。

「今日もいい追い上げを見せていたが、高速ステージでタイヤのデラミネーションが発生してしまい、さらにタイムをロスしてしまった。しかし、そのあともいいペースを見せることができたので満足しているよ。もちろんこれは望んだ結果ではなかったが、僕らは良い経験を積むことができた。ステージの75%に勝つことができたし、多くのポジティブな要素を家に持ち帰ることができるよ」