ERC2021/07/03

グリアジンがERCラトビアをリード

(c)ERC

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 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第2戦のラリー・リエパーヤが金曜日に開幕、ロシアのニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が初日に行われた4ステージすべてにおいてトップタイムをマーク、ラリーをリードしている。10.6秒差の2位にはチームMRFタイヤのクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)が続いている。

 前戦ラリー・ポーランドではトップを快走しながらもダブルパンクによって勝利を失っていたグリアジンは、そのリベンジに燃えるように過去、2度の優勝経験をもつラリー・リエパーヤでは最初から自信に満ちた速さをみせることになった。木曜日の予選ステージで2番手タイムを記録したグリアジンは、初日を14番手のポジションからスタート、最初のステージでTOKスポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2 エボ)に1.9秒差をつけた後、3つのステージで連続してベストタイムを叩き出し、3連続で2番手タイムを奪って続いているブリーンに10.6秒差をつけてリードしている。

「グリップに問題があったにもかかわらず、このポジションをキープできたことに満足しているよ」とグリアジンは語った。「明日はもっと楽な争いになることを期待しているし、後ろになったドライバーが前に出て、本当のスピードを見せてくれることを期待している」

 いっぽう、2位に入ったブリーンはコクピットに侵入するダストに苦しんでいたと明かした。「かなりコクピットのダストがひどかったので、初日には満足しているよ。後方からの歪んだ走行順になってしまったことは気に入らないが、明日は誰にとっても公平なものになる、きっと別のストーリーが待っているはずだ」

 ブリーンの13.7秒後方の3位にはエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が続いている。2人はともに予選ステージではスタートオーダーセレクションに参加できるトップ15に満たないタイムだったが、これが意図せず奏功してそれぞれ21番手と25番手という後方のスタートポジションを味方にして上位のタイムを築くことになった。

 2019年のERC3ジュニアのチャンピオンであるヤレーナは、「最終ステージはあまりよくなかったよ。かなり路面に石が出ていて、プッシュできずにタイムをロスしてしまったよ。明日はペースが上がらないかもしれないが、いまのところ総合3位だから、僕らにとっていい日だと思う」

 ERCのディフェンディング・チャンピオンであり、現在のチャンピオンシップ・リーダーであるアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 Rally2)は首位から25.5秒遅れの総合4位でレグ1を終了している。

「ステージは素晴らしく、走っていてとても楽しめたが、滑りやすく、タイムをロスしているのを感じていた」と語った。"ミスは1回だけだったので、いい仕事ができたと思います」。

 先月、母国ポーランドでERC初の表彰台に上ったミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRally2エボ)は、木曜日の予選ステージで最速タイムを記録し、初日を終えて5位をキープしている。ドイツで3度のチャンピオンに輝いたファビアン・クライム(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)は、金曜日の最終ステージでオーバーシュートしてタイムを失ったが総合6位と健闘しており、ヒュンダイ・ジュニアドライバーのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(ヒュンダイi20 R5)は、2015年以来のERC参戦で7位で続いている。

 ミケルセンは3つのステージでトップ3のタイムを記録したが、SS2前のタイムコントロールに遅れたために1分のタイムペナルティを科され、トップから1m13.7秒差の8位に留まっている。しかし、彼はこの遅着はオフィシャルの手続き上のミスであると主張しており、今晩リエパーヤのラリー・オフィシャルがこの問題を調査することを望んでいる。

 ERCジュニアでは、ケン・トルン(フォード・フィエスタRally3)がリード、1分13.3秒差でオスカー・ソルベルグ(フォード・フィエスタRally3)が続いている。また、ERC3ジュニアではサミ・パヤリ(フォード・フィエスタRally4)が首位となっているものの、地元のマルティンシュ・セスクス(フォード・フィエスタRally4)が14.2秒差で続いている。