ERC2021/07/24

グリアジンがERCローマの予選ステージで最速

(c)ACI Sport

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 2021年ヨーロッパ・ラリー選手権第3戦ラリー・ディ・ローマ・カピターレの予選ステージが23日金曜日に行われ、スポーツレーシングテクノロジーズ(SRT)のニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が2分08.875秒の最速タイムを記録した。

 今月初めに開催されたERC第2戦のラリー・リエパーヤで勝利を飾っているグリアジンは、4.02kmのフモーネ・ステージで予選に先駆けて行われたフリープラクティスの2回の走行ともただ一人2分09秒台の最速タイムをマーク、3回目の走行で行われた予選のアタックで2分08秒台へとタイムを伸ばしている。

「自分のタイムには少し驚いたよ」とグリアジンは語った。「ラリー前のテストでは、路面の状態がかなり悪かったけれど、ようやくセットアップで何かを見つけることができたが、ここまでうまくいくとは思っていなかった。本番でどうなるか見てみたいし、ラリー中にセットアップを調整する必要がないことを願っている。リラックスして、良いタイムを出していきたいと思う」

 1.061秒差の2番手タイムにはラリー・チーム・スペインのニル・ソランス(シュコダ・ファビアRally2エボ)、1.251秒差の3番手タイムにはヒュンダイ・ラリー・チーム・イタリアのアンドレア・クルニョーラ(ヒュンダイi20 R5)、4番手にはORLENチーム・シュコダ・ポーランドのミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRally2エボ)、5番手にはシュコダ・ラリー・チーム・ハンガリーのノルベルト・ヘルツィグ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、ファビオ・アンドルフィ(シュコダ・ファビアR5)が6番手で続いている。

 首位から1.833秒差の7番手には先週末のWRCラリー・エストニアでWRC2優勝を飾ったトーク・スポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)、2019年のラリー・ディ・ローマ・カピターレの勝者であり、昨年の予選ステージのペースメーカーだったジャンドメニコ・バッソ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が8番手で続いている。

 また、エストニアで総合2位となったクレイグ・ブリーンもチームMRFタイヤのヒュンダイi20 R5にマシンをスイッチして2.227秒差の12番手となっており、エストニアの最終ステージでマシンを横転させながらもWRC3優勝を飾ったアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 Rally2)は14番手タイムと慎重なスタートを切っている。

 ERCジュニアではケン・トルン(フォード・フィエスタRally3)がトップ、2.5秒差でオスカー・ソルベルグ(フォード・フィエスタRally3)が続いている。ERC3ジュニアはジャン-バティスト・フランセスキ(フォード・フィエスタRally4)がトップとなっている。