WRC2021/03/25

グリーンスミス、新コドライバーにパターソン起用

(c)RedBull Content Pool

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのガス・グリーンスミスは、エリオット・エドモンドソンとの3年にわたるコンビを解消し、新たにクリス・パターソンをコドライバーとして起用する。

 エドモンドソンは、2018年にラリー・ドイッチュランドにむけたテスト中のアクシデントでケガをしたクレイグ・パリーが競技から引退したことに伴い、グリーンスミスのコドライバーとして起用されており、2019年にはWRC2プロで2勝を飾ってシーズン3位となったほか、トップカテゴリーへのステップアップをはたした2020年にはラリー・トルコでキャリア最上位となる5位でフィニッシュしている。

 26歳のエドモンドソンから52歳のパターソンという2倍の年齢のコドライバーを起用した理由について、グリーンスミスは説明をしていないものの、さらなる成長のためには経験豊富なベテランにサポートを求めたのかもしれない。パターソンは、2010年から2012年までペター・ソルベルグや、クリス・ミーク、そして最近ではカリド・アル-カシミのコドライバーを務めたことがあり、WRCでは136戦に出場して2010年のラリー・ジャパンでの2位を含む12回のポディウムを経験している。

 グリーンスミスは、エドモンドソンのスキルがあればWRCでもレギュラーであり続けることを確信していると述べている。

「エリオットと僕はこれまで何年も一緒に戦ってきて、この間にいくつかの素晴らしい結果を残してきた。これまでの彼の貢献に感謝するとともに彼の今後の活躍を祈っている。これからは別々にキャリアを積んでいくことになるが、彼のスキルがあれば、WRCのサービスパークに顔を出すことができるはずだ」と24歳のグリーンスミスは語っている。

 エドモンドソンもコンビを解消するに至った理由について説明することを避けているが、友好的な決定だと強調している。

「今回の分裂は、僕のラリーキャリアの中で非常に成功した楽しい章の終わりを意味しており、僕らの協力関係を終わらせるという決定は、双方のキャリアの利益のために合意の上で決定されたものだ」と付け加えました。

「ガス、グリーンスミス・ファミリー、Mスポーツに感謝するとともに、これまでの功績を懐かしみ、今後の活躍を願っている」

 グリーンスミスとパターソンのWRC初参戦は、4月23〜25日に開催されるクロアチア・ラリーになる。パターソンにとっては、2018年のラリー・デ・エスパーニャ以来、3年半ぶりのラリー参戦となる。