WORLDWIDE2021/06/01

グロンホルム、初グラベルラリーはコースオフ

(c)MRF Racing

 ニクラス・グロンホルムは25歳の誕生日を迎えた先週末、ランシランニコン・ラリーのオープニングステージで3番手のタイムでスタート、フィンランド選手権で初の表彰台が期待されたが、残念ながらクラッシュでラリーを終えることになった。

 グロンホルムはこれまでに世界ラリークロス選手権では3勝を飾ってトップドライバーの仲間入りを果たしているが、いまのところのラリーについてはそれほどの多くの経験をもっているわけではない。母国フィンランドのアークティック・ラップランド・ラリーをこれまでに2回走っているほか、昨年末にはターマックラウンドのACIラリー・モンツァで世界ラリー選手権デビューを果たしているが、グラベルラリーについては先週のランシランニコン・ラリーが初めての経験だった。

 フィンランド選手権の夏のシーズンの幕開けとなった先週末、チームMRFタイヤのシュコダ・ファビアRally2エボを駆ったグロンホルムは、フィンランド選手権のタイトルを争うドライバーたちと自身のペースをまるで計っているかのように最初のステージから果敢に攻めて3番手タイムでスタート、初日のターマックステージのループで彼は4位につけることになった。
 
 しかし、土曜日にステージがグラベルへと舞台を移したものの、彼はリズムを失って7位へと後退したあとSS6でワイドになってクラッシュすることになった。

「ノートを間違って聞いたと思う。速すぎて、どうしようもなかったんだ。勢いよくコーナーに入りすぎてしまい、ボールベアリングのグラベルを越えてオフしてしまい、コースに戻ることができなかった」とグロンホルムは語った。

「初日はよかったが、路面がグラベルに変わり、冷えたタイヤでステージをスタートしたため、リズムを崩してしまった。ドライビングに自信がもてず、マシンのセットアップもうまくいかなかったため、スライドも多かった。このようなマシンはハードに攻めないと本来の性能を発揮できないものだ。幸いにもあまり大きなダメージはなかったが、改善の余地があるよ」

 ランシランニコン・ラリーでは、TGSワールドワイドのミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が第2戦につづいて連勝を飾り、2位に終わった選手権リーダーのテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアRally2エボ)に5ポイント差に迫っている。