WRC2021/05/29

サファリ・ラリー・ケニアには58台がエントリー

(c)Toyota

 世界ラリー選手権第6戦として6月24〜27日に開催されるサファリ・ラリー・ケニアがエントリーリストを公開、11台のWRカー、11台のR5/Rally2カーを含む58台がエントリーしていることが明らかとなった。

 サファリ・ラリー・ケニアのWRC復帰は2020年に予定されていたが、コロナウイルスのパンデミックにより12カ月遅れたものの19年ぶりに待望の実現を果たすことになる。

 トヨタGAZOOレーシングWRTは4台のトヨタ・ヤリスWRCをエントリーは、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラの3人をワークスノミネート、TGR WRCチャレンジプログラムの勝田貴元が4台目のヤリスを駆る。

 ヒュンダイ・モータースポーツは3台のヒュンダイi20クーペWRCをエントリー、オイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルのレギュラーメンバーに加えて、ダニエル・ソルドをサードドライバーに起用している。

 また、オリヴァー・ソルベルグのWRカーによるケニア参戦も噂されていたが、ヒュンダイ2Cコンペティションはピエール-ルイ・ルーベのためにi20クーペWRCを1台だけエントリーしている。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは3台のフォード・フィエスタWRCをエントリー、オフィシャルチームはガス・グリーンスミスとアドリアン・フールモーの2台体制となり、ロレンツォ・ベルテッリが自身のフィエスタWRCで臨むことになる。フールモーにとってはクロアチア、そして先週のポルトガルに続いてWRカーでの3戦目となる。

 WRC2には4台がエントリー、TOKスポーツ・チームが2台のシュコダ・ファビアRally2エボ、Mスポーツが2台のフォード・フィエスタRally2をケニアにもちこむ。TOKスポーツはアンドレアス・ミケルセンとマルコ・ブラシア、Mスポーツ・フォードはテーム・スニネンとマルティン・プロコップの2台体制だ。

 WRC3には、先日のサファリ前哨戦となったイクエーター・ラリーを制したカール・ツンド(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)ら地元ケニアのドライバーを中心として6台がエントリーしている。

 また、エントリーリストでは、ヨーロッパ・チャンピオンのソビエスワフ・ザサダが91歳にしてサファリ・ラリーに出場することも話題を呼んでいる。ポーランド出身の彼はMスポーツ・ポーランドのフォード・フィエスタRally3を駆り、1997年にサファリに最後に登場してからほぼ四半世紀ぶりにケニアの荒野に帰ってくる。