WRC2020/01/28

シュコダ、ソルベルグのWRC3参戦支援を発表

(c)Skoda

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 シュコダ・モータースポーツは、今季のWRC3選手権へ参戦するオリヴァー・ソルベルグをファクトリーとしてサポートを行うことを正式に発表した。ソルベルグは、2月13-16日に行われるラリー・スウェーデンからシュコダ・ファビアRally2エボで参戦を開始する。

 シュコダはこれまでにエサペッカ・ラッピやカッレ・ロヴァンペラといった才能なるドライバーを輩出してきたが、昨年をもって世界ラリー選手権にオフィシャルチームを送らないことを決定していた。しかし、シュコダは今後も有力な若手の開発において重要な役割を果たすことを引き続き行うことを表明しており、才能あふれる18歳のソルベルグへのサポートを決定したと説明している。

 ソルベルグは、コドライバーのアーロン・ジョンストンとともに、スウェーデンを皮切りにヨーロッパ・ラウンドを中心にワークススペックのファビアRally2エボでWRC3に参戦する。

「僕にとって、すべては学習になる。シュコダ・ファビアRally2エボでの初めてのラリーとなるスウェーデンを本当に楽しみにしている」とソルベルグは語った。

「シュコダはラリーにおいて素晴らしい歴史を持っている。シュコダの支援を受けて世界選手権でドライブすることは僕にとって誇りであり、本当に光栄なことだ」

 ソルベルグはすでに2週間前にムラダ・ボレスラフのシュコダ・モータースポーツ本部を訪れ、ファビアのテストを行っている。

「このマシンがどうして成功したかを知るのはそれほど難しいことではなかった」とソルベルグは語った。「すでに世界中で330台のファビアのラリーカーが販売されたと聞いたが、カスタマーたちの評価は完全に同意できるものだった。それは本当に素晴らしいバランスとグリップをもち、パワーを兼ね備えた素晴らしいマシンだったし、感銘を受けたよ」

 ソルベルグはファビアのテストを行ったあと、先週はラリー・モンテカルロにフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で出場し、初めて経験する雪とアイスでの試練に耐えて、RC2クラスの16位で完走を果たしている。

「僕らは初めてのターマックラリー参戦となった先週のラリー・モンテカルロでは世界で最も過酷なステージを学ぶことになった。それは、レースするためではなく、今後数年にわたって知識と経験を積むための最初の一歩を目的に行ったものだが、たくさんのファンがいるチュリニ峠の雰囲気には感動したよ。とても印象的だったし、またあそこに帰りたいと思ったよ」

「今の僕にとっての重要なことは、今年できるだけ多くのWRCラウンドで経験を積むことだ。誰もが経験が必要であり、それがどれほど重要であるかを話してくれている。これらのWRCラウンドは、僕とアーロン(・ジョンストン)がこれまでやったことよりもずっとタフで長いラリーになるが、これが夢だったシーズンになる。世界選手権でのドライブが僕のすべてだ。ワールドチャンピオンになることも、僕が夢見ていることであり、シュコダ・モータースポーツのサポートがあれば、本当に正しい道を歩むことができる」

 ソルベルグのファビアによる参戦プログラムは近日中に明らかにされる予定だ。彼はそれ以外のイベントにはポロでの参戦を継続することを予定している。