WRC2019/11/30

スペイン、「チリの代替え開催は不可能」

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 ラリー・チリの2020年の開催中止が決まったものの、ラリー・デ・エスパーニャは代わりにカレンダー入りするのは困難であるとの考えを表明した。

 来年4月16-19日に第4戦として開催が予定されたラリー・チリは、昨日、国内の政情不安によってキャンセルしたことを発表した。これによって、ファーストリザーブイベントとなっていたラリー・デ・エスパーニャがそれにとって代わるとの噂が囁かれていたが、RACCでスポーツディレクターを務めるアマン・バーフルは、ローテーションシステムに従って2021年までチャンピオンシップに戻ることは計画していなかったため、いまから5カ月後にこのスロットを埋めるのは不可能だと語っている。

「我々のラリーがこのギャップを埋めることは不可能だ」とラリー・デ・エスパーニャの主催者を代表するバーフルは語った。

「第一、予算がない。スポンサーはすでに来季の予算を他のものに割り当ててしまっており、資金をリダイレクトする時間はない。そして第二に、日程の問題だ。我々には近すぎるよ」

 アマンは、開催の準備をしていなければどのイベントにとってもいまから5カ月後のギャップを埋めることは困難だとの考えを示した。

「いまから準備に時間がないのは我々だけでなく、どこのイベントでも同じだと思う。しかし、サファリ、日本、ニュージーランドがカレンダーに入ったことにより、チームの予算が大幅に増加する可能性があっただけに、13戦になったら、誰もが一安心するかもしれない」