ERC2019/05/22

ソルベルグJr、ポロR5でERCに初挑戦

(c)Oliver Solberg

 17歳のオリヴァー・ソルベルグは、今週末に行われるラトビア・ラリー選手権の第3ラウンドであるラリー・リエパーヤで初めてヨーロッパ選手権(ERC)に参戦する。

 ラリー・リエパーヤはERCのラウンドであると同時に、ラトビア選手権のラウンドでもある。ERCチャンピオンのアレクセイ・ルクヤヌクや同じくERC初挑戦の新井大輝との対決が注目されるが、オリヴァーにとって主なターゲットは併催されるラトビア選手権での3戦連続勝利だ。彼はラトビア選手権のラウンドで、これまで2戦2勝を挙げて選手権を19ポイントリードしている。

「ERCラウンドに参戦して、そこで他のドライバーと比較して自分自身を試す機会があることは嬉しいが、僕にとっての優先事項はラトビア選手権でポイントを獲得することだ」とオリヴァーは語った。

「僕はこのラトビアのラリーが好きなんだ。昨年はプジョー208 R2でそこを走ったが、エンジンに関していくつか問題を抱えた。初日のタルシと2日目のリエパーヤ周辺のステージは、路面が大きく違う。このイベントで最も重要なのは、コーナーの出口で安定しているマシンを持っていることだ。コーナーからストレートに向けて急発進が必要となる高速セクションがいくつかある」

 アメリカ・ラリー・アソシエーション(ARA)選手権シリーズのオリンパス・ラリーで素晴らしい初優勝を果たすなど、オリヴァーは世界を舞台にさまざまな経験を積んでいる。彼がフォルクスワーゲン・ポロGTI R5でグラベルラリーを走るのはラリー・リエパーヤが初めてとなるため、マシンとコンディションに慣れるために、彼は最近スウェーデンのグラベルでテストを行なっている。

「僕たちは今年の初め、ラトビア選手権で2つのスノーラリー、開幕戦のラリー・アルスネーと第2戦ラリー・サルマに勝利して、本当に良いスタートを切った。その走りをグラベルで続けることができれば素晴らしいだろう」とオリヴァーは語った。

「僕はこれまでにこのポロをグラベルラリーで駆ったことは一度もないので、テストで数kmの走行を積めて良かった。僕たちがスウェーデンで走った道はすべて非常にテクニカルでツイスティだったが、ラリー・リエパーヤのステージは総合的に少し高速なので、僕たちは素早く学習する必要がある!ERCドライバーとどんな戦いをしたいかと聞かれるが、僕はずっと同じ答えだ。『分からない! いい走りができることを願っているよ!』ってね」