WRC2019/04/24

タナク、オジエのようにクレバーに行く

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナクは、これからのドライバーズ選手権での戦いは、不必要なリスクを回避してクレバーなアプローチで行くつもりだと語った。

 タナクは昨年、最も多くのステージウィンを記録し、シーズン後半戦にはラリー4連勝を飾っているにもかかわらず、タイトル獲りに敗れる結果となっている。彼はツール・ド・コルスで速さを見せてラリーを見せたにもかかわらず、結果的にパンクによって6位に終わったために選手権でもリーダーから3位へと後退することになった。

 タナクは昨年も優勝しているラリー・アルゼンチンに臨むにあたって、タイトルを巡る争いに挑んでいくうえでは慎重なアプローチをとらなければならないと語っている。

「僕たちはコルシカで、(セバスチャン・)オジエが厳しい状況に置かれた日でもポイントにできるところを見てきた、あの状況でも彼はとてもクレバーだった」とタナクは語った。

「僕たちとしては今季これ以上つまずくことはしたくない、そしてどこに潜在的なリスクがあるのかということと不必要なリスクを負うべきでないところについて本当にしっかり考えていくべきことが必要だ。今後のアプローチは選手権を考えてのものになる。(アルゼンチンでも)すべてにおいてもう少し丁寧にいくつもりだ」

 タナクは、速さを犠牲にして安全性なセッティングで臨んだにもかかわらず、結果的に勝利につながった昨年のトルコが今後の鍵になると考えているようだ。

「僕自身でも、昨年のトルコで、速さもなく、イベントの序盤ではまったく戦いに挑むチャンスもないくらいどうにもできなかったそんな中で、最後には勝利することが出来たというのを経験している」

「まだまだ僕もさまざまな部分で成長できる。まだ自分の限界には近づいていないが、自分の限界にぶつかった時はそれを感じとってそこでストップすることにするよ。そうすれば僕はもっと速く、そしてより安定した走りができるようになるはずだ」