WRC2019/07/13

タナク、ナンバー1を付けてエストニアをスタート

(c)Rally Estonia

 世界ラリー選手権はサマーブレイクのはずだが、WRCの公式プロモーショナルラリーとしては初開催となるラリー・エストニアには多くのトップドライバーがエントリーしており、この週末のスピードフェスティバルにおける興奮は最高潮に達することになりそうだ。

 ラリー・エストニアの非常に高速なグラベルステージは、チャンピオンシップのイベントではないものの、8月1日から4日にかけて開催されるネステ・ラリー・フィンランドに向けて高速モードへの切り替えを図るWRCのマニュファクチャラーチームすべてを魅了した。

 WRCリーダーであり地元のヒーローでもあるオイット・タナクは、カーナンバー1のトヨタ・ヤリスWRCで参戦する。2018年の勝者でもあるタナクのライバルになるのは、ヒュンダイi20WRCを駆るアンドレアス・ミケルセンとフィンランドでも彼のチームメイトとなるクレイグ・ブリーンだ。シトロエンC3 WRCのエサペッカ・ラッピのほか、フォード・フィエスタWRCのエルフィン・エヴァンスが優勝争いを繰り広げることになるだろう。

「僕は昨年これらのハイスピードコースを走っているので、ラリー・フィンランドの前に、これがチームにとって本当に良い準備となることを知っている。しかし何よりも、たくさんのファンの前で優勝するのは素晴らしい気分だった。今回もファンを同じように楽しませることができることを願っている」とタナクは語った。

 WRCで勝利した最初のエストニア人であり、通算5勝した経験を持つ地元のヒーロー、マルコ・マルティン、同じくエストニア出身のゲオルグ・グロスもフォード・フィエスタWRCで参戦する。一方、ヴァレリー・ゴルヴァンは旧世代のMINIジョンクーパーワークスWRCを駆る。

 また、サポートカテゴリーのRC2クラスには、Mスポーツのテーム・スニネンがいつものWRカーから新しいフォード・フィエスタR5 Mk2に乗り換えて出場するほか、TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムの勝田貴元もこのニューマシンの公式デビューを担う。

 スニネンは、WRC 2のレギュラードライバーであるフィンランド・チャンピオンのエーリック・ピエタリネン(シュコダ・ファビアR5)、ERCジュニアU28王者のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)、そして17歳のスター、オリヴァー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI)らと対戦する。

 ラリー・エストニアは金曜日の午後にマニュファクチャラーチームのドライバーのための予選ステージで始まり、その後にタルトゥでオープニングセレモニーが行われ、合計101台のマシンがイベントをスタートする。