WRC2021/08/24

タナク、ベルギーはチームにとって励みになった

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのオイット・タナクは、イープル・ラリー・ベルギーで自身は残念な結果に終わったが、アルツェナウを拠点とするチームにとっては、1-2フィニッシュが大きな励みになったと語った。

 世界ラリー選手権の第8ラウンドとしてベルギーのターマックで行われたイープル・ラリーで、タナクは2日目の最初のステージでパンクを喫し、3位から大きく後退、6位にとどまった。

 それでもタナクはチームメイトのティエリー・ヌーヴィルが優勝、クレイグ・ブリーンが2位を獲得したことがチームのマニュファクチャラー選手権にとってよかったと述べるとともに、彼自身もパワーステージでのトップタイムでチームに貢献できたことを喜んでいる。

「チームにとっていい結果となった」とタナクはwrc.comのインタビューで語っている。

「トヨタにプレッシャーをかけ続けるためにも、ここでポイントを獲得することが非常に重要だったし、このリザルトによって、僕たち全員がモチベーションを高めることができた」

 この結果により、ヒュンダイは4月のクロアチア・ラリーから続くトヨタの5連勝に終止符を打ち、マニュファクチャラーズ選手権でトヨタとの差を18ポイント縮めることに成功した。それでも、トヨタチームは、今季4ラウンドを残してトヨタにはまだ41ポイントという大きな差をつけられている。

 タナクは一時はイベントをリードしながらパンクによって上位のチャンスを失い、ドライバーズ選手権でも75ポイントという大きな遅れとなってしまったものの、ヌーヴィルの母国ラウンドでの戦いを楽しんだと語っている。

「いいラリーだった」とタナクは語った。「もう一度(このイベントをWRCラウンドで)見たい。面白いイベントだし、ラリー・ドイッチュランドがカレンダーに無いのであれば、このラリーは同種のものといえるからね」

「初めてここを走るのは大変だったが、そうなることはわかっていた。次にここへ戻って来るときには、もう少し簡単になることを期待している」