ヒュンダイ・モータースポーツは、今月末に開催されるポルトガル選手権開幕戦のラリー・セイハス・ド・ファフェ・エ・フェルゲイラスにオイット・タナクとダニエル・ソルドがヒュンダイi20クーペWRCで参戦することを発表した。
今季の世界ラリー選手権は3月12-15日に行われるラリー・メキシコ以降、グラベルラウンドが8戦連続で続くことになっており、2月28日から29日までポルトガルのファフェをベースとして13SS/132.95kmで行われるラリー・セイハスはそれらにむけたこれ以上ない準備となるはずだ。
さらにラリー・セイハスは、ラリー・デ・ポルトガルの最終日のエリアで開催されることも忘れてはならない。ラリー・セイハスのSS6/9サンタ・クイテーリア(11.64km)はラリー・デ・ポルトガルのSS17/20フェルゲイラとステージ名は異なるもののルートはほぼ共通、SS4/7モンティム(8.83km)もSS18/21のルートをほぼトレースしている。
また、SS10/12ラメイリーナ(11.94km)は、パワーステージとして行われるSS19/22ファフェの序盤セクションはカットされているものの、風車の上りセクションから大きなラメイリーナのジャンプに続くこのステージのハイライトとなるコースはそのままで、WRCのゴール地点以降のオリジナルのコースであるダウンヒルセクションを含んでいる。また、カットされたSS19/22ファフェの序盤セクションはシェイクダウン・ステージとして走ることになり、ラリー全体がまさしくラリー・デ・ポルトガルのためのハイスピードレッキとなるはずだ。
昨年はソルドがヒュンダイi20 R5でラリー・セイハスに参戦、「冬の間に忘れたグラベル・ラリーの感触を呼び起こしてリズムを掴むのに役立った」とのコメントを残しており、その自信を裏付けるようにラリー・デ・ポルトガルでは燃圧のトラブルでマシンを止めるまでラリーをリードしてみせた。
ソルドにとってはラリー・メキシコは今季の緒戦であり、新加入のタナクにとってもラリー・セイハスへの参戦は、メキシコにむけてグラベルにおけるi20クーペWRCを学ぶ絶好の機会になるだろう。