ERC2020/11/11

チェコの新星ツアイス、表彰台が可能な速さを証明

(c)ERC

 ラリー・ハンガリーでは、世界ラリー選手権の元レギュラードライバーであるアンドレアス・ミケルセンが約1年ぶりの参戦で快勝し、注目を集めたが、彼だけでなく、あまり注目されなかったものの同じように印象的なパフォーマンスを見せたドライバーがいた。

 ラリー・ハンガリーはチェコの若きスターと称される21歳のエリック・ツアイスに最適のラリーになるだろうという事前の予想はあった。彼にとって母国ラウンドであるERCのバルム・ラリー・ズリンは、ほとんどのドライバーが弱いグリップ、汚れたターマック、悲惨な天候のために非常に難しいと感じるが、同じ理由で彼にとってはお気に入りのラリーだ。

 ハンガリーは、ツアイスにとって素晴らしい結果を生み出すためのすべての条件が揃っていたが、彼は土曜日の最初のステージでコースオフして3分近く遅れて40位まで転落してしまった。

 そのスピンが無ければ彼はミケルセンから1分遅れで、土曜日のステージ終了時には3位になっていたはずだし、日曜日の7つのステージを通しては3番手タイムで、日曜日のボーナスポイントで最大ポイントを狙っていたアレクセイ・ルクヤヌクから17.4秒遅く、勝者のミケルセンよりも17.8秒速いものだっただけに8位という結果とは異なるリザルトが本当なら彼を待っていただろう。

 ERC初表彰台も可能なペースだっただけに、ツアイスは最初のロングステージのミスを悔やんでいるが、同時に速さへの手応えを感じている。

「とてもハッピーだが、土曜日のミスについて、僕はチーム、スポンサー、家族に謝らなければならない」とツアイスは語った。

「しかし、ここでは本当に良いパフォーマンスを見せることができた。しかし、そのあとはステージごとに改善し、いいポジションへ追い上げることができた。最初のミスのあとだけにERC1ジュニアの5位とERCでの総合5位というのはいい結果なので満足してるが、速さを見せることができたのはそれ以上に嬉しかった。僕らは成長できているし、それが重要だよ!」